分電盤とコンセント
ワンルームマンションとはいえ、電気を必要とする設備は照明、浴室乾燥機、エアコン、冷蔵庫、IHヒーターなどなど多数あります。必要な電圧は一般的には100Vですが、エアコンやIHヒーターなど200V必要なものもあります。コンセントを追加してみる |
今回はコンセントと分電盤を配置しましょう。
練習用ファイルのダウンロード
練習用のファイルをここからダウンロードして開いてください。(Revit2019用です。)A360 Drive
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配電盤のファミリを配置する
電灯分電盤を玄関に配置してみましょう。まずは電灯分電盤のファミリをロードします。- [挿入]タブ>[ライブラリからロード]パネル>[ファミリをロード]
- Metric Libraryを選択し、[電気]>[MEP]>[ボード類]
- 配電盤.rfaを選択し開く。
- [設備]タブ>[電気]パネル>[電気設備]
- [配置]パネルで[垂直面に配置]が選択されていることを確認して、玄関わきの壁をクリックして配置します。
分電盤のファミリを配置 - [ESC]2回でコマンドを抜けます。
配電システムを割り当てる
分電盤を配置したら、配電システムを割り当てます。配電盤を選択し、オプションバーで前回電気設定で作成した配電システム"単相三線"を割り当てればいいのですが、配置した状態では割り当て可能な配電システムあありません。
配電システムを割り当てることができない |
これは適切な電圧と極(電圧線の数)が配電盤に設定されていないからです。
- 配電盤を選択した状態で、[タイプを編集]で次の操作を行います。
- [名前変更]で名前を単相三線200Vとします。
- 電圧 1:200
- 極数:2(極数とは電圧線の数であり、単相三線の場合は2です。)
- OK
- オプションバーから単相三線を選択します。
- プロパティウィンドゥで[パネル名]をL-1とします。
配電システムと名前を設定する
配電システムを割り当てるためには、オプションバーまたはプロパティウィンドウから選択します。
タイプパラメータは最初から配電盤のファミリに適切にパラメータが設定されていれば、このような手間をかけなくてもいいのですが・・・。
コンセントを配置する
コンセントを配置して、分電盤との間にシステムを作成します。
- [挿入]タブ>[ライブラリからロード]パネル>[ファミリをロード]
- Metric Libraryを選択し、[電気]>[MEP]>[プラグ ソケット]
- 壁埋め込みプラグ ソケット - タイプ 1.rfaを選択して開く。
コンセントのカテゴリは電気器具です。
- [設備]タブ>[電気]パネル>[機器▼]>[電気器具]
コンセントは電気器具 - タイプセレクタで壁埋め込みプラグ ソケット - タイプ 1:2 連動を選択。
- 今の右下に配置。
- 配置したコンセントを選択していることを確認し、[タイプ編集]を選択してタイププロパティダイアログボックスを開いて以下の操作をする。
- 電圧:100
- 極数:1
- 負荷分類:コンセント
- 皮相負荷:150VA
コンセントの配置
配置したコンセントを電灯分電盤L-1に接続します。
- コンセントを選択。
- [システムを作成]パネル>[電力]
- [システムツール]パネル>[パネル]でL-1を選択。(または[パネルを選択]をクリックして、L-1を選択する。)
今の右下にコンセントを配置 - あと数カ所同じコンセントを配置する。
100Vコンセントを追加
- 窓の右側に同じコンセントをエアコン用として配置します。
同じコンセントを配置 - 選択してインスタンスパラメータ高さを2000mmに変更
- [タイプを編集]
- 同じタイプのコンセントをクッキングヒーター用としてキッチンの周りに配置して高さを1000とする。
- 選択して[タイプを編集]
- [複製]でタイプ名をIHに変更
- 負荷分類の[...]をクリックして負荷分類ダイアログボックスを開く。
- [新規作成]をクリックし、名前をIH調理器具とする
- 需要率を電力範囲-3.5kw未満を選ぶ。
- OKを数回クリックしてタイプ編集ダイアログボックスを閉じる
コンセントを選択し、表示に注目してください。表示される文字はそれぞれ
クリックしたとき表示される文字の意味 |
この表示方法は電気設定で変更できます。