フェーズフィルタ
住戸タイプの平面図に、間仕切壁を点線で表示したい場合があります。前回のように、住戸タイプと住戸間仕切をフェーズを使って分けた場合は、フェーズの順番が問題となります。
複数のフェーズを表現をかえて一つのビューに表示することは、フェーズフィルタの機能を使えば可能ですが、「
未来を表示できない」という特徴に注意が必要です。
前回は下の図のようにフェーズを分けました。
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住戸タイプ→住戸間仕切 |
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住戸タイプと住戸間仕切 |
各要素をグラフで表すと下の図のようになります。
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フェーズと表示の関係 |
フェーズフィルタ
フェーズフィルタを使用すれば、フェーズの異なる要素を様々な表現で一つのビューに表示することができます。
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主語「このフェーズにおいて」を補って |
このダイアログボックスの用語の「主語」は「このビュー(フェーズ)において」です。つまり
- [新設]このフェーズにおいて新しく作成する要素
- [既設]このフェーズより以前に作成されている要素
- [解体]このフェーズより以前に作成され、このフェーズで解体される要素
- [仮設]このフェーズで作成され、このフェーズで解体される要素
の表示状態をコントロールするのが、フェーズフィルタです。
未来は表示できない
ところが、このフェーズより後、つまり未来に作成される要素については設定することができません。つまり、表示することができないというわけです。では次のような表示を行うにはどうすればいいでしょうか?
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住戸タイプに間仕切りを点線で描画 |
このためにはまずフェーズの「住戸タイプ」と「住戸間仕切」を逆転します。
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住戸間仕切りを先に |
次に間仕切りの「寿命」を変更します。間仕切壁を「住戸間仕切」のフェーズで作成して、「住戸間仕切」のフェーズで解体するように設定します。
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フェーズを変更 |
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間仕切壁のフェーズを変更する |
そして「住戸間仕切」フェーズでフェーズフィルタを「既存と」に設定すると
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フェーズとフェーズフィルタを設定 |
このように「過去」に作成された間仕切壁を表示を上書きして表示することができます。
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住戸タイプ平面ビューに、間仕切りを破線で表示 |
この場合のフェーズフィルタは、このフェーズで解体される間仕切壁を、
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既存と解体を表示 |
下の設定で上書きしています。
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グラフィックスの上書き |
フェーズフィルタを活用すればいろいろな表現が可能です。ただし未来は表示できませんが。