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2019年1月12日土曜日

マス&面積チュートリアル(2)

フィルタの作成

作成した2FLのマスプランに用途ごとに色を付けてみましょう。マスへの色付けの方法は
  • マテリアル
  • フィルタ
の2つの方法があります。どちらの方法を使っても構いませんが、ここでは両方の練習をしてみます。まずはマス床をフィルタで染色します。
平面図を用途(=タイプ)別に色分け
【マス床に色を付ける場合はフィルタ】
マスのフォームにはマテリアルを割り当てることができますが、マス床はマテリアルがありません。マス床に色を付けたい場合はフィルタを使う必要があります。

フィルタの準備

  1. 前回からの続きのファイルを開いてください。
  2. [マス&外構]タブ>[コンセプトマス]パネルの一番左が[マス表示 ビュー設定]であることを確認する。
    マス表示を確認する
  3. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[フィルタ]
  4. [新規作成]で名前をマス床-専用としてOK。
  5. カテゴリでマスを展開してマス床を選択。
  6. フィルタ規則でマス:タイプ等しい専用と入力し適用。
  7. 作成したマス床-専用を選択して[複製]、名前をマス-共用とする。
  8. フィルタ規則でマス:タイプ等しい共用と入力し適用。
  9. 同様に複製して以下のフィルタを作成
    • マス床-外部階段:マス:タイプ-等しい-外部階段
    • マス床-バルコニー:マス:タイプ-等しい-バルコニー
    • マス床-エレベータ:マス:タイプ-等しい-エレベータ
    • マス床-店舗:マス:タイプ-等しい-店舗
  10. 同様にマスに対して以下のフィルタを作成する。
    • マス-エレベータ:タイプ名-等しい-エレベータ
    • マス-バルコニー:タイプ名-等しい-バルコニー
    • マス-共用:タイプ名-等しい-共用
    • マス-外部階段:タイプ名-等しい-外部階段
    • マス-専用:タイプ名-等しい-専用
    • マス-店舗:タイプ名-等しい-店舗
フィルタの設定(1)
フィルタの設定(2)

平面図を色分けする


作ったフィルタを使用して平面図を色分けしてみます。

  1. プロジェクトブラウザで[平面図]>[2FL]を開く。
  2. ビューのインスタンスパラメータ[表示/グラフィックス]の編集をクリック。
  3. [フィルタ]タブで[追加]をクリックし、以下のフィルタを追加。
    • マス床-専用
    • マス床-共用
    • マス床-外部階段
    • マス床-エレベータ
    • マス床-バルコニー
    • マス床-店舗
  4. パターンでそれぞれの前景に色を割り当てる。色は好みで設定すればよい。
    フィルタのサーフェスに色とパターンを割り当てる
  5. OKして、平面図ビューを確認する。注意することはマスではなくマス床にフィルタがかかっているということです。
    用途ごとに色分けされた。

今一つ色がくっきりしないのはなぜか?

色を設定したのになぜかちょっとくすんで見えることに気が付いたことでしょう。これはマス床にマスのフォームが重なっているからです。サブカテゴリフォームを非表示にすれば、マス床に割り当てた色がそのまま表示されます。
  1. ビューテンプレートマス平面図を編集しマスのサブカテゴリフォームのチェックを外す。
    マスのサブカテゴリフォームを非表示
  2. [マス&外構]タブ>[コンセプトマス]パネルの一番左が[マス表示 ビュー設定]を再度選択して再描画する。
すると下の図のようにマス床に割り当てた色が正確に表示されます。
割り当てた色が正確に反映される
しかしながら現時点でマスのフォームが平面図で選択できないのは不便ですので、今はフォームは表示したままにしておきます。

ビューテンプレートを作成して他のビューに割り当てる


フィルタの設定ができたらこの設定を他のビューに割り当てます。

  1. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[ビューテンプレート▼]>[現在のビューからテンプレート作成]
  2. 名前をマス平面図としてOK。
  3. OK。
  4. プロジェクトブラウザの平面図で1FL~5FLまで選択して、インスタンスパラメータ[ビューテンプレート]の<なし>をクリックし、マス平面図を選択してOK。
  5. 3~5FLのビューを開いて色がついていることを確認

3Dビューを着色する

  1. 3Dビューの{3D}を右クリックして名前変更
  2. マス-3Dとし、ダブルクリックして開く。
  3. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[ビューテンプレート▼]>[現在のビューにテンプレートプロパティを適用]
  4. 「ビュータイプフィルタ]で<すべて>を選択。
  5. マス平面図を選択して[プロパティを適用]、OK
  6. ビュースケールを1:200
  7. マス床が着色されていることを確認する。
    マス床が着色された
  8. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[ビューテンプレート▼]>[現在のビューからテンプレート作成]
  9. 名前をマス3DとしてOK。

マテリアルを割り当てる

上の図でマス床は着色しましたが、マスのフォームには色がついていないことがわかります。マスに対してもフィルタを割り当てれば色を付けることができます。
しかし、ここではマテリアルを使用してフォームに色を付けてみます。色は用途(=タイプ)ごとにつけるので、まずはファミリを編集してマテリアルプロパティをタイププロパティに変更します。

ボックスファミリの編集

  1. 任意のマスを選択し[ファミリを編集]
  2. [作成]タブ>[プロパティ]パネル>[ファミリタイプ]
  3. マスマテリアル(規定値)を選択し、[編集](ダイアログボックス下部左端の鉛筆のアイコン)をクリック。
  4. パラメータデータでタイプを選択しOK。OK。
  5. [プロジェクトにロードして閉じる]
  6. ボックス.rfaへの変更を保存しますか?で、はいを選択し、マイドキュメントなど適切な位置へ保存。
  7. [既存のバージョンを上書きする]を選択。
マテリアルの作成
  1. [管理]タブ>[設定]パネル>[マテリアル]
  2. [既定のフォーム]を右クリックして[複製]
  3. 名前をマス-専用とする。
  4. [グラフィックス]タブでシェーディングの色を青(0-0-255)にして[適用]
  5. 同様に以下のマテリアルを作成する。
    • マス-共用:黄色
    • マス-外部階段:緑
    • マス-エレベータ:マゼンタ
    • マス-バルコニー:水色
    • マス-店舗:オレンジ
      マテリアルの作成
  6. OKボタンをおしてマテリアルブラウザを閉じる。
マスにマテリアルを割り当てる
  1. プロジェクトブラウザで[3Dビュー]>[マス-3D]を開く。
  2. 表示スタイルをシェーディングに変更。
  3. プロジェクトブラウザで[ファミリ]>[マス]>[ボックス]>専用をダブルクリック。
  4. マス マテリアルをマス-専用
    マス-ボックス-専用
  5. 同様にその他のタイプにもマテリアルを割り当てる。
  6. 3Dビューを確認
    フォームが着色された
【フォームとマス床】
このようにフォームとマス床はサブカテゴリが分かれていて、それぞれ色や表示非表示の設定が可能です。ビューテンプレートを作成しておけば素早く複数のビューの表示を整えることができます。