全角半角問題を克服する
今週、あるユーザーの方々と話していたら、ショートカットのことが話題となりました。ショートカットは便利だが、IMEが全角入力モードだとRevitがショートカットを受け付けないばかりか、何度ESCを押しても、反応しなくてイライラする、という話がありました。なるほど、実際かなりイラつきますが、これを克服する、とうか「かわす」方法がありますのでご紹介します。
全角モードにゃ気を付けろ! |
キーボードショートカットは全角でも登録できる
キーボードショートカットは、[KS]または[ファイル]>[オプション]>[ユーザーインターフェイス]のキーボードショートカットの[カスタマイズ]で設定できます。このショートカットの特徴は- 最大5文字までの英数字キー
- [Ctrl]、[Shift]、および[Alt]と 1 つの英数字キー
- [Alt]が含まれる場合は、[Ctrl]または[Shift](あるいはその両方)も含める必要がある。
が条件ですが、実は、「全角で登録可能」ということは意外とご存じない方も多いのではないでしょうか。英数字は5文字までですがこちらは制限はなさそうです。
登録してみる
そしてプロジェクトで、[半角/全角]キーをおして、IMEを全角モード(あ)にします。そしてキーボードから「ichiawase」と入力し[スペースバー]で変換し、[ENTER]で確定します。
すると位置合わせコマンドが起動します。こんな調子でALだけではなく、「AL」(全角)も登録しておけば、多少イライラも解消するかもしれません。
ESCの連打は意味がない?
間違って全角で英数字ショートカットを打ってRevitが何も反応しないとき、よくやるのが「ESCキーの連打」ですが、手順を間違えると実は何の効果もありません。
状況を再現してみましょう。
間違った対処方法
- IMEを全角モードにし、Revitのビューをアクティブにし、いったん何らかの要素を選択して、ESCで選択を解除。
- [K]キー[S]キーと連続で打ちます。しかし何も変化がありません。
- ここで[ESC]を連打します。
- [半角/全角]を押して、半角英数字モードに切り変えます。
- もう一度[K][S]を打ちます。何も変化がありません。。
これがいつもの「効かないショートカット」の実態です。このときなにが起こっているかというと、5の段階で、IMEに2で入力した[K]と[S]が変換待ちで残ったままになっているのです。ですからこの変換待ちの[K]と[S]をクリアしないと、Revitは次のキー入力を受け付けてくれないのです。
正しい対処方法
- IMEを全角モードにし、Revitのビューをアクティブにし、いったん何らかの要素を選択して、ESCで選択を解除。
- [K]キー[S]キーと連続で打ちます。しかし何も変化がありません。
- [半角/全角]を押して、半角英数字モードに切り変えます。
- ここで[ESC]を1度だけ打ちます。(連打してもいいです。)
- [K][S]と打ちます。キーボードショートカットのダイアログが開きます。
格言:ESCはモードを変えてから!
強制的に半角にしてENTERする方法
2の段階では[K][S]が変換前の状態でIMEにのこっているので、これを半角に変換して確定すればRevitはコマンドを受け付けてくれます。
- IMEを全角モードにし、Revitのビューをアクティブにし、いったん何らかの要素を選択して、ESCで選択を解除。
- [K]キー[S]キーと連続で打ちます。しかし何も変化がありません。
- [F9][F8]を連続でを押して、[ENTER]。
- キーボードショートカットのダイアログが開きます。
- モードが全角のままであることを確認します。
この方法が最終的には一番手数が少ないのではないかと思います。
Fnキーはモードに左右されない
英数字キーはどうしてもIMEの変換モードから逃れることができません。一方、キーボードの上部に並ぶファンクションキーは変換モードに左右されません。
- Fn
- CTRL + Fn
- SHIFT + Fn
- CTRL + SHIFT + Fn
が登録できます。Fn単体だと、システムで予約済みのものが多いのですが、CTRLやSHIFTと組み合わせることでかなり多くのショートカットを登録することができます。
一番大事なことは右下のIMEのモードには常に気を付けていることです。おかしいな?と思ったら、タスクバーの[あ]と[A]と[A]によく気を付けてください。