ファミリ要素の表示設定
ファミリ要素(フォーム)の表示設定のダイアログボックスには、ちょっと意味不明の用語があります。ファミリ要素の表示設定ダイアログボックス |
カテゴリが許可する場合
まずは「カテゴリが許可する場合」の意味を理解しておきましょう。オブジェクトスタイルを表示すると、断面がグレーになっているカテゴリがあります。
断面がグレーになっているカテゴリがある |
表示設定の「カテゴリが許可する場合」が使えるか?断面があるカテゴリか? |
表示設定の意味
ではファミリの要素(ジオメトリ)の表示設定ダイアログボックスの- 平面図/天井伏図
- 平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)
このファミリを使用して、平面図と天井伏図でどのような表示になるかテストしてみます。平面図も天井伏図も断面の位置はFL+1200とします。ビュー範囲は以下の通です。
平面図のビュー範囲 |
天井伏図のビュー範囲 |
【切断線にかかっている(切断されている)場合】
天井伏図・□しか表示されない。しかも見え掛り!? |
平面図では「平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)」にチェックが入っている要素(□と半円)が断面で表示されますが、チェックが入っていない△は切断されているにもかかわらず表示されません。
「平面図/天井伏図で切り取り時」は、ビューで切断されたときにその要素を描画対象とするかどうかを決めているのです。
また、「平面図/天井伏図」「平面図/天井伏図で切り取り時」両方にチェックが入っている□は、天井伏図では表示はされていますが、切断されているにもかかわらず、見え掛りで表示されてしまいます。
「平面図/天井伏図で切り取り時」は、ビューで切断されたときにその要素を描画対象とするかどうかを決めているのです。
また、「平面図/天井伏図」「平面図/天井伏図で切り取り時」両方にチェックが入っている□は、天井伏図では表示はされていますが、切断されているにもかかわらず、見え掛りで表示されてしまいます。
【切断線より下にある場合】
天井伏図・何も表示されません |
平面図ではファミリが投影(マゼンタ)で表示されますが、「平面図/天井伏図で切り取り時(カテゴリが許可する場合)」にのみチェックされている半円は、切断されていないので表示されていません。天井伏図では、何も表示されません。
【切断線より上にある場合】
窓のカテゴリでは次の点に注意する必要があります。
また、後述しますが実は高さによっては「平面図/天井伏図で切り取り時」を✔していても見え掛りで表示されたりすることがあります。
窓を平面図・天井伏図で適正に表示するには、やはりフォームよりもシンボル線分やマスキング領域を使うほうがいろいろな意味でよいと思います。
- 「平面図/天井伏図で切り取り時」のみに✔をいれた場合、切断されたときのみ描画対象となる。
- 天井伏図では断面を表示することはできない。
また、後述しますが実は高さによっては「平面図/天井伏図で切り取り時」を✔していても見え掛りで表示されたりすることがあります。
窓を平面図・天井伏図で適正に表示するには、やはりフォームよりもシンボル線分やマスキング領域を使うほうがいろいろな意味でよいと思います。