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2018年4月15日日曜日

部屋の面積はどこで認識されているのか?

部屋の面積

部屋の面積は大変便利なプロパティです。しかし、部屋の壁が斜めだったら、どこで面積を認識しているのでしょうか?
壁が斜めの部屋の面積は?
ここに部屋を配置して選択すると下の図のようになります。左と下の壁は斜めになっています。
部屋の領域はレベルのインスタンスプロパティ「算定高さ」で決まります。
算定高さ=は面積算定面の高さ
算定高さが0だと床面で面積を測定します。
レベルの算定高さを1000にしてみると、面積が変わります。
算定高さは断面に破線で表示されます。この算定高さが壁と交わる位置で部屋の面積は計測されます。

部屋の面積範囲を印刷できるか?

部屋をクリックすると面積の範囲がわかりますが、この境界線を印刷したいという要望を時々聞きます。ところがRevitの基本機能ではこの認識範囲自体を印刷することはできません。その代替案を考えてみます。

DWG/DXFをリンクする

部屋の認識範囲は、DWG/DXFにポリラインで書き出すことができます。いったんDWGファイルに書き出してそのデータをリンクしておけば、部屋の領域を「線」として表示・印刷することができます。

  1. 平面図を開く
  2. [ファイル]タブ>[書き出し]>[CAD形式]>[DWG]
  3. DWG書き出しダイアログで[...]をクリック。
  4. [レイヤ]タブで[ISO標準13567(ISO13567)]を選択
  5. [一般]タブで[部屋、スペース、エリアをポリラインで書き出し]を☑
    部屋、スペース、エリアをポリラインで書き出しを☑
  6. [OK]
  7. [次へ]
  8. 名前を付けて適切なフォルダへ保存する。
次に、書き出したDWGファイルをビューにリンクします。
  1. 平面図を開く
  2. [挿入]タブ>[リンク]パネル>[CADをリンク]
  3. 上の手順で書き出したDWGファイルを指定
  4. 現在のビューのみを☑、配置を[自動-基準点合わせ]、レイヤ/レベルを[指定]
    レイヤ/レベル[指定]
  5. [開く]
  6. [読み込み/リンクを行うレベル/レイヤを選択]で「A-AREA-BNDY-OTLN」のみをチェックして[OK](この時点では平面図上に何も表示されません)
    選択したレイヤ上の要素だけがロードされる
  7. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[表示/グラフィックス]
  8. [読み込みカテゴリ]タブで、「A-AREA-BNDY-OTLN」に☑
    A-AREA-BNDY-OTLNに☑
  9. 平面図で挿入したDWGファイルを選択する。完全に隠れてしまっている場合は、画面上で右から左にドラッグして交差選択を行い、フィルタを使って選択します。
    交差選択とフィルタで選択
  10. オプションバーで[前景]に指定。
    前景に指定
以上の手順で、画面上に部屋の境界線を表示することができます。
境界線を表示
あくまでも代替案ですが、境界を明快に表示するには便利な方法です