部屋の面積
部屋の面積は大変便利なプロパティです。しかし、部屋の壁が斜めだったら、どこで面積を認識しているのでしょうか?壁が斜めの部屋の面積は? |
部屋の領域はレベルのインスタンスプロパティ「算定高さ」で決まります。
算定高さ=は面積算定面の高さ |
レベルの算定高さを1000にしてみると、面積が変わります。
算定高さは断面に破線で表示されます。この算定高さが壁と交わる位置で部屋の面積は計測されます。
部屋の面積範囲を印刷できるか?
部屋をクリックすると面積の範囲がわかりますが、この境界線を印刷したいという要望を時々聞きます。ところがRevitの基本機能ではこの認識範囲自体を印刷することはできません。その代替案を考えてみます。DWG/DXFをリンクする
部屋の認識範囲は、DWG/DXFにポリラインで書き出すことができます。いったんDWGファイルに書き出してそのデータをリンクしておけば、部屋の領域を「線」として表示・印刷することができます。- 平面図を開く
- [ファイル]タブ>[書き出し]>[CAD形式]>[DWG]
- DWG書き出しダイアログで[...]をクリック。
- [レイヤ]タブで[ISO標準13567(ISO13567)]を選択
- [一般]タブで[部屋、スペース、エリアをポリラインで書き出し]を☑
部屋、スペース、エリアをポリラインで書き出しを☑ - [OK]
- [次へ]
- 名前を付けて適切なフォルダへ保存する。
次に、書き出したDWGファイルをビューにリンクします。
- 平面図を開く
- [挿入]タブ>[リンク]パネル>[CADをリンク]
- 上の手順で書き出したDWGファイルを指定
- 現在のビューのみを☑、配置を[自動-基準点合わせ]、レイヤ/レベルを[指定]
レイヤ/レベル[指定] - [開く]
- [読み込み/リンクを行うレベル/レイヤを選択]で「A-AREA-BNDY-OTLN」のみをチェックして[OK](この時点では平面図上に何も表示されません)
選択したレイヤ上の要素だけがロードされる - [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[表示/グラフィックス]
- [読み込みカテゴリ]タブで、「A-AREA-BNDY-OTLN」に☑
A-AREA-BNDY-OTLNに☑ - 平面図で挿入したDWGファイルを選択する。完全に隠れてしまっている場合は、画面上で右から左にドラッグして交差選択を行い、フィルタを使って選択します。
交差選択とフィルタで選択 - オプションバーで[前景]に指定。
前景に指定
あくまでも代替案ですが、境界を明快に表示するには便利な方法です