切り口は測れない?
下の図のような形状の屋根を作成したとします。
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ぐにゃぐにゃの屋根を作成する |
任意の位置に断面を作成し、その「切り口」を計測したいことがあります。
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断面を作成 |
しかしながら、CADとは異なりRevitの断面はカメラを配置しているだけなので単純には寸法を測ることはできません。
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断面の厚さを測定したい |
こんなときは参照面とモデル線分の力を借りてみましょう。
計測したい位置に参照面とモデル線分
断面の厚さを計測する場合、計測位置に名前の付いた参照面を作成します。まず断面と同じ位置に参照面を作成します。スナップを利かせて断面線と同じ位置に参照面を作成します。
断面線にスナップすることは一見できないように見えますが、一か所だけスナップするところがあります。断面線を選択すると、端部に●が表示されます。
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ここだけはスナップ可能 |
この点だけはスナップするので、これを利用して断面線と同じ位置に参照面を作成します。[作業面]パネル>[参照面]で、断面線の端のほう(●が表示されていた付近)にカーソルを移動するとスナップします。次にこの参照面に名前を付けます(ここでは「A」とう名前にしました)。
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断面線と同じ位置に参照面を作成して名前をAとする |
断面図を表示して、[建築]タブ>[作業面]パネル>[セット]で作業面を「参照面:A」に設定したうえで、測定したい位置にモデル線分を作成する。長さは適当でよい。
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作業面「A」にモデル線分を作成 |
[修正]タブ>[修正]パネル>[単一要素をトリム/延長]で、「面」→「モデル線分」の順番でクリックし、モデル線分の端部を上下面に合わせる。
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モデル線分の端点を面に合わせる |
モデル線分を選択し、表示された仮寸法を寸法化する。
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寸法を作成 |
Revitの断面は線ではなくカメラの投影です。切断面の寸法を測るのではなく、「個々の寸法が知りたい!」という箇所をモデリング(線を引く)ことが大切です。