ケーブルラックを作ってみよう
電気設計者でなくても、建築との干渉をチェックするためにケーブルラックをモデリングしなければならないことがあるのではないでしょうか?今回はケーブルラックチュートリアルです。ケーブルラック自由自在 |
とりあえず作れる体制を整える
ケーブルラックはシステムタイプのタイプは壁や床といった建築のタイプとは少々異なります。仕組みはともかく、まずはケーブルラックを作成する体制を整えます。- ケーブルラックを作成したいプロジェクトを開く。
- [ファイル]>[新規作成]>[プロジェクト]
- プロジェクトの新規作成ダイアログで[参照]を押す。
- Electrical-DefaultJPNJPN.rteを選択して開く。
電気設計用テンプレートでプロジェクトを作成 - 1のプロジェクトをアクティブにする。
- [管理]タブ>[設定]パネル>[プロジェクト標準を転送]
- ケーブルラックサイズ、ケーブルラックタイプ、ケーブルラック設定をチェックしてOK。
ケーブルラック関連のプロジェクト標準を転送 - 重複タイプの警告が出るが、[上書き]を選択してOK。
上書きを選択
これでとりあえずケーブルラックを作成する準備ができました。
ケーブルラックを作成する
細かいことは気にせず、とりあえずまずは作ってみましょう。作成しやすいビューはやはり天井伏ビューです。また、同時に3Dビューを表示しておいて、何が起こっているか確認しながらモデリングするようにします。- 天井伏ビューと3Dビューを並べて表示し、それぞれのビュープロパティ[専門分野]を「電気」に、詳細レベルを[詳細]に設定。
詳細レベルと専門分野 - 天井伏ビューをアクティブにする。
- [設備]タブ>[電気]パネル>[ケーブルラック]
- タイプセレクタで「はしごケーブル ラック」を選択
- オプションバーで幅を300、高さを75、まげ半径300、として[適用]
- 下の図のように任意の2点をクリックしケーブルラックを描画
ケーブルラックを作成 - [ESC]で終了
まずはこれで高さ2700mmの位置にケーブルラックを作成できました。
分岐
次に作成したケーブルラックの中央から分岐を作成します。
継手は自動的に発生します。
継手の変更
継手を変更してさらにその先にケーブルラックを作成します。- 上図2の部分にある継手を選択
- 表示された+マークを選択し、継手の形状が変更されることを確認
+をクリック - 変更された継手を再び選択。
- コネクタを右クリックし、[ケーブルラックを描画]。
右クリックしてケーブルラックを描画 - 左の点、やや上の点クリックしてケーブルラックを描画する。
- [修正]パネル>[修正]タブ>[コーナーへトリム]で上図の青〇を選択し、継手が自動的に発生したことを確認。
トリムで編集可能
ケーブルラックは線形モデルなので、壁と同様に、コーナーへトリム、単一要素をトリム、位置合わせなどの編集コマンドが使えます。