ファミリに取り込む
前回はNavisworksを介して様々なデータをプロジェクトに取り込む方法をご紹介しましたが、今回はファミリに取り込む方法を考えてみます。ファミリにはコーディネーションモデルをリンクすることはできません。ファミリに取り込むことができるファイルの形式は
の5種類です。
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Revitのファミリで読み込める形式 |
他のCADからデータをもらうためには、これらの形式に変換する必要があります。
STEP→AutoCAD→SOLID
AutoCADもimportコマンドで多くの種類のデータを取り込むことができます。
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IMPORTコマンドで読み込める形式 |
これらのファイルを読み込むときAutoCADはバックグラウンドで読み込み処理を実行し、できるだけSOLIDとして取り込んでくるので、Revitとの相性はとても良いです。例として前回のクレーンのSTEPデータをAutoCADに取り込み、Revitのファミリにしてみます。
AutoCADでの操作
- AutoCADでACADISO.dwtなどのテンプレートで新規ファイルを作成する。
- コマンド:import
- stpファイルを指定してOKすると下の図のような警告が表示されますが、OKします。
- しばらくすると画面右下に、変換の準備ができた旨が表示されるので、リンクをクリックします。
- DWGとして保存します。
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AutoCADに取り込まれたSTPデータ |
このままRevitのファミリに読み込んでもいいのですが、丁寧にファミリ化するにはひと手間かけて、SOLID一つ一つをDWGファイルに保存して、Revitファミリに取り込んだほうがマテリアルの設定やより正確な形状の読み込みのためにはより良い方法といえます。
3DSOLIDに分解して個別のDWGファイルを作成
- [CTRL]+[A]ですべての要素を選択。
- 右クリック>[クイック選択]
- オブジェクトタイプを「ブロック参照」、演算子を「すべて選択」でOK
- コマンド:EXPLODE
- 1~4を繰り返し、オブジェクトタイプに「ブロック参照」が表示されなくなるまで繰り返す。
- 3DSolidを一つまたは複数(Revitで一つのフリーフォーム要素となる)だけ選択する。(ある程度まとめてWBLOCKしたほうがいいでしょう。)
- コマンド:WBLOCK
- 保存先のファイル名を指定してOK
- 6~8を繰り返してすべてのSOLIDについてDWGファイルを作成する。
- 作成したDWGをRevitのファミリに取り込んで、展開する。
- SOLIDに展開されるので、要素を選択してマテリアルを設定する。
この手順を繰り返し、取り込んだフリーフォーム要素にマテリアルを設定します。
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ファミリにとりこまれたSTEPファイル |
このようにいったんファミリに取り込んでから、プロジェクトにロードすれば、下の図のように、平面図や立面図でくっきりと表示することができます。
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平面図 |
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立面図 |
AutoCAD経由で取り込めるファイル形式
AutoCADでは様々な形式のファイルを読み込んでDWGに変換することができます。
- 3ds
- sat
- model
- session
- exp
- dlv3
- CATPart
- CATProduct
- FBX
- IGES
- ipt
- iam
- jt
- wmf
- dgn
- prt
- x_b
- x_t
- pdf
- prt
- asm*
- g
- neu*
- 3dm
- sldprt
- sldasm
- step
- stp
主たる3Dデータ形式でAutoCADが対応していないのは、STL、SKP、IFC、RVM、VRMLぐらいです。