2017年10月21日土曜日

国土地理院・再び~道路データの前処理

道路や川のデータの前処理

基盤地図から取得した道路や川の外形線のデータは、区画を挟んでも基本的には端点同士がつながっているので、Revitの地形にサブ領域を作るのは比較的容易です。しかし、サブ領域は重なることができないので、川と道路が重なる部分はAutoCADで前処理しておいたほうがサブ領域を作りやすくなります。

前処理のポイント

川が道路に重ならないようにする

サブ領域は交差することができないので、水崖線と道路が交差しているところは、重ならないように線を処理しておく。
道路線(白)と水崖線(青)が重ならないようにする

ポリラインで閉じた領域にしておく

サブ領域を作成するには「閉じた線」が必要です。AutoCADでPEDITコマンドで閉じたポリラインにしておけば確実です。
道路、水崖線を閉じたポリラインにしておく

取り込んでサブ領域にする


  1. REVITで、前回地形を作成したプロジェクトを開き、平面ビューを表示
  2. 挿入>読み込みパネル>CADを読み込む
  3. 現在のビューのみを「」、配置を「自動 - 基準点合わせ」レイヤ/レベルで「指定...」を選択してOK
  4. 必要なレイヤ(例えば「水崖線」)を選択してOK
    必要なレイヤを選択
  5. 読み込んだCADデータを選択しオプションバーで「前景」を選択
  6. 読み込みインスタンスパネル>展開▼>完全に展開
  7. 全てを選択し、フィルタで線分(水崖線)のみ選択し、クリップボードに切り取る。
    線分のみを選択
  8. マス&外構タブ>外構を変更>サブ領域
  9. クリップボードパネル>貼り付け▼>現在のビューに位置合わせ
これでサブ領域のスケッチラインとして、CADデータを利用することができます。
CADデータをスケッチラインとして貼り付ける
線分の数が非常に多いので、貼り付けが終了するまでにはある程度の時間がかかりますが、CADデータの線をなぞる手間を考えると、こちらのほうが効率的です。

以上の手順を道路にも適用してサブ領域を作成し、適切なマテリアルを設定すれば、地盤面に道路や、川を作成することができます。
道路と川をサブ領域で作成
また、「建築物の外周線」を取り込めば、高さはわかりませんが、大体の建物の様子をモデリングすることも可能ですね。