NURBな屋根をつくる
Revitで屋根は比較的柔軟なモデルリングが可能な要素です。ライノセラスに代表されるNURBS(Non-Uniform Rational B-Spline)モデラーで作成したNURBサーフェスがあれば、その面に沿って屋根を作成できます。NURBSurfaceから作成した屋根 |
AutoCADでNURBサーフェスをつくる
まずばNURBサーフェスを作成します。意外かもしれませんが、AutoCADも立派なNURBSモデラーです。Revitのブログではありますが、まずAutoCADを使ってNURBサーフェスを作成する方法のほんの一例を説明します。サーフェス(NURBS)をつくる
- ホームタブ>表示パネル>未保存のビュー▼>平面図
- 表示パネル>表示スタイル▼>ワイヤフレーム
- サーフェスタブ>作成パネル>平面
- 0,0 10000,10000 でサーフェス(平面)を作成
- 作成したサーフェス(平面)を選択
- 右クリック>NURBSに変換
- 右クリック>オブジェクトプロパティ管理(またはCTRL+1)
サーフェス(NURBS)を成型する
- 再び右クリック>NURBS編集>制御点を再生成
- 制御点の数グループでU方向、V方向の制御点の数を任意の数(ここでは4)に変更しOK
制御点を再生成 - 再度サーフェス(NURBS)を選択し、右クリック>NURBS編集>制御点を表示
- SHFT+マウスホイール押し下げで、ビューを任意の向きに向ける。
制御点が表示されたNURBSurface - ホームタブ>表示パネル>表示スタイル>シェードとエッジ
- サーフェス(NURB)を選択
- 制御点にマウスを重ね、表示されたギズモを選択、上下に移動
ギズモをドラッグして成型 - これを制御点に対して繰り返し、任意の形状にする
AutoCADで作成したNURBSurface
ファイルを名前を付けて保存(ここではNURBSurface001.dwg)します。
いかがですか。けっこうAutoCADもやるでしょ?
RevitでNURBSurfaceを読む
手順
このDWGファイルを使って、屋根を作成するのですが、手順としてはまず
- NURBSurfaceを一般モデルのファミリにする。
- 1のファミリをプロジェクトに読み込む
- 屋根を面で作成する
となります。
NURBSurfaceを一般モデルのファミリにする
- [R]ファイル>新規作成>ファミリ
- 一般モデル(メートル単位).rftを選択
- 挿入タブ>読み込みパネル>CADを読み込む
- 現在のビューのみのチェックを外す。
- ファイルの種類をDWGにして、AutoCADで作成したNURBSurface001.DWGファイルを指定して開く
- 表示タブ>作成>既定の3Dビュー で、正しく読み込まれていることを確認する。
ファミリに読み込んだDWG - 名前を付けて保存(ここではNURBSurface001.rfa)
ファミリをプロジェクトに読み込む
- プロジェクトファイルを開く、または新規作成する。
- 挿入タブ>ライブラリからロード>ファミリをロード
- 作成したNURBSurface001.rfaを指定して開く
- 建築タブ>コンポーネント
- タイプセレクタでNURBSurface001を選択し、クリックして配置する。
- 表示タブ>作成パネル>3Dビュー
屋根を面で作成する
屋根がNURBSurfaceに沿って作成されました。ファミリと面が重なっているためまだら模様になっていますが、ファミリを非表示にすれば、きれいな面が表示されます。
基準面を変更する
作成された屋根は、指定したNURBSurfaceを屋根の上面として作成されましたが、これを屋根の下面に変更します。
断面を作成してみる
インスタンスプロパティには容積や面積も表示されるので、いろいろと活用方法があると思います。
もちろんライノセラスも
今回はAutoCADで基本となるNURBサーフェスを作成しましたが、もちろんライノセラスで作成したデータ(.3dm)も直接ファミリに読み込めるので、同じ手順で屋根にすることができます。
3dmも直接ファミリに読み込める |