2017年8月5日土曜日

プロジェクトパラメータを共有パラメータにする

プロジェクトパラメータを共有化したい!

プロジェクトパラメータは集計表には表示されますが、タグに表示することはできません。しかし、いったんプロジェクトパラメータとしてプロジェクトに追加したら、あとから共有パラメータに変更することはできません。
たとえば、下の図はRevitのサンプルプロジェクトを開いて、管理タブ>プロジェクトパラメータで表示した「Closer」パラメータのプロパティです。
プロジェクトパラメータを共有パラメータにするには?
このようにプロジェクトパラメータが選択されていて、グレーアウトして編集することは不可能です。このプロジェクトパラメータを共有パラメータに変更してみましょう。なお、以下の作業はRevitUserToolsがあることが前提です。残念ですがLTは不可です。RevitUserTools(以下RUTS)は右のリンクからダウンロードできます。

引っ越し先の作成

プロジェクトパラメータを共有化すること自体はできないので、いったんこのプロジェクトパラメータを削除して、新たに同じ名前、同じプロパティのパラメータを共有パラメータとして作成し、プロジェクトに追加します。
しかし、単純にプロジェクトパラメータを削除してしまうと、値がなくなってしまいます。そこで、いったん「引っ越し先」を作成します。

  1. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  2. 共有化したいパラメータを選択してOK
  3. パラメータの名前、専門分野、パラメータタイプ、パラメータグループ、タイプかインスタンスか?、カテゴリ をすべてメモしてOK。
    パラメータの属性をメモ
  4. [追加]を押して、名前を「Closer引っ越し」として、その他の設定はすべて同じにしてOK。
    名前だけ変えてあとはすべて同じ
  5. OKしてダイアログボックスを閉じる。

パラメータの値を引っ越す

RUTSを利用して、パラメータの値を作成した引っ越し先にコピーします。
  1. RUSTタブ>Parameterパネル>パラメータ間コピー
    パラメータ間コピー
  2. カテゴリ、タイプorインスタンス、コピー元、コピー先を指定してOK。
    パラメータをコピーする

プロジェクトパラメータを削除

共有パラメータに変更したいプロジェクトパラメータを削除します。
  1. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  2. 目的のパラメータ(ここではCloser)を選択し、[削除]
  3. 警告が出ますが、[はい]を選択し、[OK]

共有パラメータを作成してプロジェクトに追加

  1. 管理タブ>設定パネル>共有パラメータ
  2. グリープの[新規作成]をクリックし、適切なパラメータグループを作成してOK.
  3. パラメータの[新規作成]
  4. パラメータプロパティで、元のパラメータと「名前」「専門分野」「パラメータタイプ」を同じにしてOK。
    名前、専門分野、パラメータタイプを元のパラメータと同じにする
  5. OKしてダイアログボックスを閉じる。
  6. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  7. [追加]
  8. 「共有パラメータ」を選択し[選択]
  9. 上で作成した共有パラメータを選択してOK
    共有パラメータを指定
  10. パラメータグループ、タイプorインスタンス、カテゴリを同じものを選択してOK。
    パラメータグループ、タイプorインスタンス、カテゴリを同じにする
  11. OKしてすべてのダイアログボックスを閉じる。

引っ越し先のパラメータの値を共有パラメータにコピー

いったん引っ越し先にコピーしておいたパラメータを、共有パラメータに戻します。
  1. RUTSタブ>Parameterパネル>パラメータ間コピー
  2. カテゴリ、コピー元、コピー先を選んでOK.
    引っ越し先から共有パラメータへコピー
  3. 管理タブ>設定パネル>プロジェクトパラメータ
  4. 引っ越し先のパラメータ(ここではCloser引っ越し)を選んで[削除]。
  5. 警告が出ますが[はい]を選択して、OK。
以上で、プロジェクトパラメータを共有化することができました。これで、ファミリでこのパラメータを利用できます。
ファミリで共有パラメータを利用できるようになりました。