2017年8月12日土曜日

180度を超える角度寸法

180°以上の角度寸法は作れないのか?

Revitでは180°以上の角度寸法を作成しようとすると、自動的に内角側(180°以下)に寸法が移動してしまいます。確かに実用上の問題はありませんが、180°以上の角度寸法は全く作成不可能なのでしょうか。実はちょっと無理がありますが、できないことはないのです。
180度を超える寸法を作成するには?
どうしても必要な場合は以下の手順をフォローしてみてください。

作成手順

上図にあるような壁の角度寸法を作成してみます。
  1. ①、②の2本の詳細線分を作成します。基準となる水平の詳細線分から180°以内に収まるようにいったん作成します。
    2本の詳細線分を追加
  2. 注釈タブ>寸法パネル>角度寸法
  3. 水平線、①、②と選択して角度寸法を作成。
    3つの線を選択して角度寸法を作成
  4. ①の線を回転して、目的の位置(この場合は斜めの壁)に合わせる。
    ①の線を目的の位置に回転して移動
  5. ②の線を回転して、①を「少しだけ」超えた位置におく。(矢印が反転するように)
    ②の線を回転して移動
  6. ②の線を右クリック>ビューで非表示>要素(②用の線種を作成してカテゴリで非表示でも良い)
    ②を非表示にして完成

使用上のご注意

円は一周360°であり、内角を表示しようが、外角を表示しようが測定誤差の心配はありません。ここでご紹介した方法は、あくまでも最終手段として慎重に適用を検討してください。どうしても!という場合以外は普通に内角を表示するようにするべきだと思います。