ファミリの基本のプロパティ
ファミリを新規作成し、テンプレートに「一般モデル(メートル単位).rft」を選択したときに、ファミリの基本的なパラメータとして
- 作業面に基づく
- 常に垂直
- ロード時にボイドで切り取り
というのがあります。プロパティウィンドゥに次のように表示されています。
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ファミリのパラメータ |
すべてYES/NO型のパラメータですが、これらはどのような意味があるのでしょうか?
常に垂直
ファミリのインスタンスには「ホスト」または「作業面」というパラメータがあります。ホストはレベルであったり、何らかの要素の面であったりします。このパラメータはそのホストまたは作業面に対して垂直なのか(OFF)、あるいはホスト面が傾いていても常に垂直を保つのか、というインスタンスの配置を決定します。
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常に垂直:□(左)と☑(右) |
上の図で斜めの板は床です。配置された円筒状のファミリは左が常に垂直がOFF、右が常に垂直がONです。ホストはどちらも床面です。常に垂直がオフの場合は、配置されたホストに従って向きが変わります。ただし、壁など垂直な面にはホストすることはできません。基本はレベルに基づいています。
作業面に基づく
壁面など任意の面に配置したい場合は、作業面に基づくにチェックを入れます。このパラメータがONの場合、挿入時リボンに下の図のようなオプションが表示されます。
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作業面を指定するオプションが表示される |
面に配置とは「何らかの要素の面」を指定する、という意味で、作業面に配置とは「通芯」「レベル」「名前の付いた作業面」に対して配置する、という意味です。
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面に配置した例 |
常に垂直をOFFにしておけば、いろいろな面をXY平面としてファミリを配置することができます。
このファミリインスタンスパラメータには「レベル」のパラメータはなくなり、「作業面」と作業面からの「オフセット」のパラメータが表示されます。
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インスタンスパラメータに注意 |
さらに常に垂直をONにすれば、ホストとなる作業面に関係なく常に垂直を保って配置されます。
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面に配置されるが垂直を保つ |
ロード時にボイドで切り取る
たとえば床に排水側溝を作りたい場合などに、ホストとなる要素を「削る」必要があった場合には、このパラメータをチェックします。下の図は「作業面に基づく」がONで、「ロード時にボイドで切り取り」をON・OFFにしたファミリを床と壁に配置した直後の状態です。このファミリにはボイドだけが含まれています。
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同じようなファミリに見えるが・・・・ |
これらを 修正タブ>ジオメトリパネル>切り取り を使って関係づけると
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□だと切り取りで関係づけることができない |
「ロード時にボイドで切り取り」がOFFの場合は、ホストとなる要素(この場合は壁と床)を切り取ることができません(というか、切り取りコマンドで指定することすらできません)。
作成したいファミリの特性に従って設定してみてください。