2017年12月23日土曜日

立面・断面を探せ!

立面・断面記号はどこに?

平面ビューには、作成した立面や断面の記号や切断線が表示されます。ところが、立面・断面にはいくつもの表示条件があり、なかなか見つからない場合があります。また立面図を作成しようとしたら警告が表示されて、立面記号が表示されないこともしばしばあります。
非表示になっている理由までは教えてくれませんね・・・
なぜ立面や断面が平面に表示されないのか?あなたが探している断面記号はなぜ表示されないのでしょう?チェックポイントは次の通りです。

基本の「き」=リビールしてみる

まずは、平面ビューで[非表示要素の一時表示]をしてみます。
リビールで見つかればいいのですが…
これで立面・断面が見つからなかったら、断面図と平面図のビューのインスタンスプロパティをチェックしてみましょう。

断面ビューのチェックポイント

立面・断面ビューのインスタンスプロパティをチェックします。

1. 表示限界スケール

断面を表示させたいビューと同じかそれよりも粗いスケールを指定します。たとえば表示限界スケールを1/100にすると、1/1~1/100の平面図には表示されますが、1/200の図には表示されません。
表示限界スケール(この場合1/1~1/100に表示される)
1/100には表示されるが…
1/200からは表示されない

2. 専門分野

断面を表示させたい平面ビューと同じにします。ここは結構落とし穴で、平面ビューの専門分野が建築、断面の専門分野がコーディネーション以外の専門分野(構造・機械・電気・給排水衛生設備)などとなっていると、断面が平面ビューに表示されません
専門分野は平面と断面で同じにしておきましょう

平面ビューのチェックポイント

1. 表示/グラフィックスの断面図カテゴリ

基本中の基本ですが、まずはここからチェックします。
  1. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[表示/グラフィックス]
  2. [注釈]タブで[断面図]カテゴリにチェックが入っていることを確認する。
    さすがにこれは大丈夫ですよね。

2. ビューをトリミング/トリミング領域を表示

特に立面記号ですが、トリミング領域の外にあるとその立面記号や断面記号は表示されません。トリミング領域が非表示になっていると特に気が付きにくいので、立面図・断面図を探すときはトリミングをオフにし、トリミング領域を表示しておきます。
トリミングを解除してチェックしてみましょう。

3. 表示/グラフィックスの[フィルタ]タブ

フィルタに引っかかって表示されていないということも考えられますので、フィルタの内容を吟味します。フィルタには[断面図][立面図]のカテゴリも含むことができます。立面・断面を対象としたフィルタが設定されていたら要注意です。
ビューのフィルタも作成可能

まとめ

まとまめますと、次のようになります。
  1. 断面図の[表示限界スケール]
  2. 断面図と平面図の[専門分野]
  3. 平面図の表示/グラフィックスの上書き&注釈タブ
  4. 平面図のトリミング領域
  5. 平面図の表示/グラフィックスの上書き&フィルタタブ
  6. 最後に「全体表示」
5ステップでチェックしてみてください。必ず立面・断面記号が見つかります。また、プロジェクトブラウザで目的の立面・断面をミグクリックして[参照ビューを検索]も利用してみてください。
参照ビューの検索







2017年12月17日日曜日

コピー/モニタ

構造モデルで意匠モデルの開口情報を受け取る

構造モデルを作成するとき、意匠モデルから、開口の情報を取得する方法を考えてみます。Revit的な手法に準拠するならば、答えは「コピー/モニタ」を使うことになります。コピー/モニタはずいぶんと前からある機能ですが、今でも十分に役に立つ機能です。使い方を見てみましょう。

意匠モデルの準備

意匠モデルはごく普通に作ります。Revit標準添付の建築テンプレートを使って、下の図のような簡単なモデルを作ってみました。
平面図は下の図のようになっていて、各面に開口部を設けています。
外壁には開口部がある

構造プロジェクト

構造テンプレートで構造プロジェクトを作成し、立面図を表示して、レベルを削除します。ビューも削除されますが気にせず削除してしまいましょう。この状態で意匠プロジェクトをリンクします。

  1. [プロジェクトブラウザ]で[ビュー]>[立面図]>[北]をダブルクリックして開く。
  2. レベルを選択して削除
  3. [挿入]タブ > [リンク]パネル > [Revitをリンク]
  4. 意匠プロジェクトファイルを選択して、配置を[自動-基準点合わせ]として開きます。
  5. [表示]タブ > [作成]パネル > [3Dビュー] この時点では意匠モデルは床しか見えません。これはビュープロパティ[専門分野]が[構造]となっているからです。
  6. ビュープロパティの[専門分野]を[コーディネーション]に設定しOK。

専門分野をコーディネーションとする
※1 ビューの専門分野が構造に設定されていると、壁はインスタンスプロパティ[構造]にチェックが入っている壁だけが表示されます。
※2 ドアや窓が見えないのはカテゴリが非表示になっているからです。表示しても全く問題ありません。

コピー/モニタ

現在構造プロジェクトには何の要素もありません。意匠モデルをもとに壁のモデルを作成してみます。
まずは構造として使用する壁がイプを用意します。壁厚150mmのコンクリート壁(タイプ名:W15)をこのプロジェクトの外壁のために作成しておきます。
次にコピーモニタの設定をします。

  1. [コラボレート]タブ>[コーディネイト]>[コピー/モニタ▼]>[リンクを選択]
  2. 意匠モデルを選択します。
  3. [コピー/モニタ]タブ>[ツール]パネル>[オプション]
  4. [壁]タブをクリックし次の操作をします。
    壁の設定
    1. 意匠モデルに含まれている壁タイプの一覧が表示されていることを確認
    2. 意匠モデルの外壁のタイプにW15を設定する。
    3. 位置合わせのための配置基準線を躯体の中心線に設定する。
    4. 窓/ドア/開口部をコピーを✔
    5. OK
  5. プロジェクトブラウザで立面図を表示する。
  6. [ツール]パネル>[コピー]でオプションバーの複数にチェックを入れる。
  7. レベルを選択し、オプションバーの[終了]をクリック
    レベルがコピーされ、モニタリングされている状態
    • 意匠モデルのレベルが構造モデルにコピーされます。
    • コピーされたレベルにはモニタリングマークがついています。
    • これはこのレベルが意匠モデルと関連付けられていることを示します。
  8. [表示]タブ>[平面図▼]>[構造伏図]
  9. レベル1を選択してOKし、1階の構造伏図を作成します。
  10. ビュープロパティの[専門分野]を[コーディネーション]とし、壁を表示します。
  11. [コピー/モニタ]タブ>[ツール]パネル>[コピー]
  12. オプションバーで[複数]をチェックし、壁と通り芯、床を選択します。
  13. オプションバーの[終了]を選択し、[コピー/モニタ]タブ>[コピー/モニタ]パネル>[終了]
  14. [表示]タブ>[グラフィックス]パネル>[表示/グラフィックス]
  15. [Revitリンク]タブで意匠モデルのチェックを外してOK
    構造の壁としてコピーされる
リンクを非表示にしてみると、構造モデルに壁と通り芯がコピーされていることがわかります。壁は指定したW15のタイプでコピーされています。
  1. 壁をすべて選択
  2. プロパティウィンドゥで[構造]を☑
  3. [選択]パネル>[修正]
  4. プロパティウィンドゥで[専門分野]を[構造]にして[適用]
  5. 3Dビューでも同様の操作をします。
  6. 開口部を選択すると、ドアや窓ではなく[長方形直線の壁開口部]が作成されていることがわかります。
    ドアや窓の部分には開口部が作成されている

意匠モデルを変更すると・・・

意匠モデルを変更すると、モニタリングしている構造モデルの壁にどのような影響が出るでしょうか?意匠モデルを下の図のように、開口部の大きさを変更したり、追加したりして3枚の壁に変更を加えます。
窓の幅を変更、ドアを追加、窓を追加
構造モデルで意匠モデルを再ロードすると警告が表示されます。
コーディネーションエラーの警告
意匠モデルを表示してみると、開口部が整合していないことがわかります。
構造モデルと意匠モデルの開口部が不整合
コーディネーション(整合性)の再検討をしてみましょう。
  1. [コラボレート]タブ>[コーディネイト]パネル>[コーディネーションの再検討▼]>[リンクを選択]で意匠モデルを選択します。
  2. コーディネーションの再検討ダイアログボックスが表示され、新しい開口部が追加されたことと、サイズが変更されたことが表示されます。
    モニターしている壁の変更を受け入れるか、拒否するかを決めることができる。
  3. それぞれ[新しい要素をコピー]、[標準壁:W15 の開口部のサイズを変更]としてOKを押します。
  4. 意匠モデルを非表示にしてみると、開口部の整合が取れたことがわかります。
コピー/モニタには変更を受け入れない、無視するなどのオプションもあります。コメント機能を使えば、その理由を意匠モデル編集者に知らせることも可能です。
意匠モデルと整合が取れた構造モデル


2017年12月9日土曜日

クレーンに挑戦!(5)

規格外の時のふるまい

クレーンの先端を自由に移動できるのはいいのですが、可動範囲を超えて移動してしまったとき、ユーザーに分かりやすくエラーを表示したいところです。エラーになったときは大きく✖を表示するようにしてみましょう。
今回のポイントは☑に対する式の設定方法です。
エラーは×でお知らせ
エラーになったときは「定格総荷重」の値が0になるので、このとき×を表示するようにします。

バツ印の作成


  1. 管理タブ>オブジェクトスタイル
  2. 「クレーン_エラー」というサブカテゴリを作成しOK。
    サブカテゴリを作成
  3. 平面図>参照レベルのビューを開く。
  4. 作成タブ>モデルパネル>立体文字
  5. 文字を編集ダイアログボックスで「×」を入力しOK
    ×
  6. 中央に配置する。
  7. 配置した立体文字を選択する。
  8. プロパティウィンドゥ>タイプを編集 でタイプを下の図のように編集します。
    お好みのフォントを指定する
    • 文字サイズは関連付けボタンをクリックして、「長さ」のパラメータに関連付けておきます。
      長さと関連付ける
  9. インスタンスパラメータを下の図のように設定します。
    • 水平位置合わせを[中心]
    • サブカテゴリを[クレーン_エラー]
    • マテリアルを関連付けボタンを押し、[マテリアルエラー表示]というタイプパラメータを作成して関連付ける。
    • 表示の関連付けボタンを押し、「エラー表示」というインスタンスパラメータを作成して関連付ける。
      ×印の表示をパラメータ化する
  10. プロパティパネル>ファミリタイプでマテリアルと仕上げのマテリアルエラー表示パラメータの値セルで[…]をクリックして、マテリアル編集ダイアログボックスを開く。
  11. [クレーンエラー]というマテリアルを作成し、任意の外観を設定しOK。
    クレーンエラーマテリアル・任意の外観を設定する
  12. OKを1回押して、ファミリタイプダイアログボックスに戻る。

×印の表示非表示の制御


[定格総荷重]パラメータの値が0のときに、×印の表示のチェックボックスがONになればいいので式を使ってこれを制御します。
エラー表示の□(チェックボックス)を式で制御する

  1. プロパティパネル>ファミリタイプでファミリタイプダイアログボックスを表示します。
  2. エラー表示の式に =定格総荷重=0 と入力します。
    ifは必要ない
    • チェックボックスの制御にはつい「=if(…」としたくなりますが、この場合ifは不要です。
    • 定格総荷重=0が正しければ結果としてTRUE(チェックボックスON)、正しくない(定格総荷重が0ではない)ときはFALSE(チェックボックスがOFF)の値が設定されます。
  3. OKを押します。
    ×印を中心に配置
  4. ファイルを保存します。

使ってみる

プロジェクトにロードして使ってみましょう。クレーンの先端をドラッグするとエラー表示がついたり消えたりするのが確認できればOKです。
ここまで完成したファミリはこちらからダウンロードできます。



2017年12月2日土曜日

クレーンに挑戦!(4)

回転するファミリをつくる

クレーンの本体を追加します。クレーンの本体はブームに対して自由に回転できる必要があります。回転を制御するには参照面ではなく参照線を使うと確実です。

サブカテゴリを作成

車体用のサブカテゴリを作成します。
(1) [管理]タブ > [設定]パネル > [オブジェクトスタイル]
(2) 「クレーン_車体」というサブカテゴリを作成して、適切に色を設定します。

参照線を作成

(1) [作成]タブ > [基準面]パネル > 参照線 で図のように参照線を作成し、参照面から参照線の端部に平行寸法を作成します。
参照線と寸法
(2) 参照線を選択し、アクティブになった寸法値を両方0にします。
寸法で位置合わせ
(3) 寸法を選択して、かぎアイコンをクリックしてロックします。
寸法0でロック

(4) 参照線と、水平な参照面(重なっているので、TABキーで確実に選択する)に角度寸法を作成する。
(5) 作成した角度寸法を選択し、[寸法にラベルを付ける]パネル > [パラメータを作成]
(6) パラメータプロパティダイアログボックスで名前を「水平回転角」とし、インスタンスパラメータを選択して[OK]
インスタンスパラメータを追加
[プロパティ] > [ファミリタイプ]で水平回転角の値を変更して、参照線が参照面の交点を中心に回転することを確認します。
角度を変えても参照線の端部が参照面の交点から離れない

クレーン本体を簡略化した立方体で作成します。このとき大切なのは、この立方体を作成する「作業面」です。

作業面を指定する

3Dビューを表示して参照線を選択してみましょう。参照線に羽が生えたように面が4面くっついているのがわかります。実はこれは参照面なのです。
参照面である以上、これらの面は作業面として指定できるはずです。しかしながらこのままの状態では作業面として使えません。参照面を一工夫します。
(1) 参照線を選択
(2) プロパティパレットで、[参照]プロパティを[強参照]にします。
強参照にかえることがポイント
(3) [作成]タブ > [作業面]パネル > [セット]
(4) [作業面]ダイアログボックスで[面を選択]でOK
(5) 参照線の上にカーソルを合わせてTABキーを何回か押して、参照線に平行な水平の作業面を選択
参照線の参照面を作業面に指定
このように、参照線を強参照にすることで、参照線が持っている参照面を作業面として指定することができるようになります。何か要素を作成する直前にこのテクニックで作業面を指定しましょう。

フォームの作成

詳細な本体を作成したい場合は、別のファミリとして作成して、挿入すればいいのですが、今回は非常に簡略な本体を立方体で作成してみます。
(1) 平面ビューを表示
(2) [フォーム]パネル > [押し出し]

重要!!!!

ここで再度、作業面の指定が必要になります。これから作成する押し出しフォームのの作業面として、上の手順に従って作業面を指定してください。

(3) 下の図のようにスケッチし、パラメータ[車体全長]を作成します。また既存のパラメータ[アウトリガ張出]を幅として指定します。
押し出しのスケッチ
(4) [モード]パネル > [✔(編集モードを終了)]をクリック
(5) プロパティパレットで、押し出し終端の関連付けボタンをクリックし「ブーム基準高さ」に関連付けます。
高さの関連付け
(6) さらにマテリアルの関連付けボタンをクリックし、「マテリアル_車体」というプロパティを作成して関連付けます。
マテリアルの関連付け
(7) サブカテゴリを「クレーン_車体」
以上でファミリの作成は終了です。
水平回転角の値を0にして保存します。
車体がとりついたクレーン
プロジェクトにロードして振る舞いをチェックしてみましょう。
ここまでのクレーンのモデルはこちらからダウンロードできます。

プロジェクトでの振る舞い

プロジェクトにロードし、今までと同じ手順でクレーンを配置します。水平回転角度パラメータをいろいろな値に変更してみてください。
回転するファミリの作成方法がお分かりいただけましたでしょうか?クレーンの本体をもう少し「らしい」形にしたい場合は、別ファミリとしてボディを作成して、クレーンファミリにロードすればいいです。ロードしたファミリを配置するとき、上の手順に従って作業面を指定してから配置してください。

次回は企画に外れた設定をしたときに警告が表示されるようにしてみましょう。

2017年11月25日土曜日

クレーンに挑戦!(3)

アウトリガの幅に応じた荷重

前回はルックアップテーブルの特定の列を参照する式を作成しました。

定格総荷重 = size_lookup("RK130LOAD", "荷重47", 0, 判別キー)

この"荷重47"とは、「アウトリガの張り出しが4.7mのとき」という意味で、アウトリガの張り出しが変われば、定格総荷重も変わります。ルックアップテーブルにほかの張り出しの荷重を下の図のように追記してみます。(編集済みのCSVファイルはこちらからダウンロードできます。

  • 4.3m---荷重43##NUMBER##GENERAL
  • 3.5m---荷重35##NUMBER##GENERAL
  • 2.5m---荷重25##NUMBER##GENERAL

以下のようにCSVファイルを編集し保存します。
荷重43,荷重35,荷重2.5の列を追加

ファミリを編集する

アウトリガ張出し×ブーム長さの組み合わせでタイプを作成します。ファミリを開いてまずはアウトリガの張り出し長さを保持するタイプパラメータを追加し、ルックアップテーブルを更新しましょう。

  1. 作成タブ>プロパティパネル>ファミリタイプ
  2. ファミリタイプダイアログボックスで次の操作をします。
    • 新しいパラメータボタンをクリックし、パラメータプロパティダイアログボックスで次の操作をします。
      • 名前を「アウトリガ張出
      • パラメータタイプを「長さ」
      • パラメータグループを「寸法」
      • 「タイプ」を選択
      • OK
    • もう一度新しいパラメータボタンをクリックし、パラメータプロパティダイアログボックスで次の操作をします。
      • 名前を「ルックアップテーブル
      • パラメータタイプを「文字」
      • パラメータグループを「文字」
      • 「タイプ」を選択
      • OK
    • タイプでブーム5.3mを選択、名前変更をクリックし「ブーム5.3m×アウトリガ4.7m」としOK
    • ルックアップテーブルの値に「荷重47
    • アウトリガ張出の値に「4700
    • これを繰り返して、すべてのブーム長さとアウトリガ張出の組み合わせたタイプを作成する。
  3. [ルックアップテーブルを管理]をクリックし、ルックアップテーブルを管理ダイアログボックスで次の操作をします。
    • RK130LOADを選択し[削除]
    • [削除を続行]
    • [読み込み]をクリックし、編集しなおしたRK130LOAD.csvを選択し開く
    • OK
  4. 定格総荷重の式で、"荷重47"ルックアップテーブルに変更(""は必要ない)
    size_lookup("RK130LOAD", ルックアップテーブル, 0, 判別キー)
  5. タイプを変更して適用ボタンを押し、定格総荷重の値が変わることを確認する。
  6. OK
  7. 保存
このように、列名はパラメータ化することができます。同様にルックアップテーブル名もパラメータ化することができます。この場合は複数のルックアップテーブルを読み込んでおく必要があります。

使ってみよう

ここまで編集した2017形式のRK130ファミリはこちらからダウンロードできます。これをプロジェクトにロードして、配置してみます。

  1. 平面ビューを開く
  2. 建築タブ>構築パネル>コンポーネント
  3. モードパネル>ファミリをロード で ダウンロードしたRK130_003.rfaを開く
  4. 配置パネル>作業面に配置
  5. タイプセレクタで「ブーム5.3m×アウトリガ2.5m」を選択
  6. 2点を3000mmの間隔でクリックして配置
  7. 3Dビューを開く
  8. 配置したクレーンを選択
プロパティウィンドゥに表示されている定格総荷重が5.9tであることを確認します。
定格総荷重は5.9t
次にワイヤの先端をドラッグして、距離を5000mmに変更します。
定格荷重は0となる
定格総荷重は0となり、揚重不可であることがわかります。そこでタイプセレクタで「ブーム23.8m×アウトリガ4.7m」に変更します。
定格総荷重3.2t
定格総荷重が3.2tとなります。
ルックアップテーブルには複数の列を作成して、様々な値を返すことができます。

次回はせっかくアウトリガの張出しをパラメータとして設定したので、このアウトリガをモデルに表示して、自由に回転できるようにしてみます。

お願い

私自身はクレーンのふるまいについてそんなに詳しいわけではありませんし、仮設計画の経験が豊富なわけではありません。改善すべき点や、盛り込むべき機能にお気づきの点があればぜひコメントをお願いいたします。