線を壁にする
ダイナモを使って線分から壁を立ち上げてみましょう。線分から壁をつくるシチュエーションとしては- エリア分割線から壁を作成
- 読み込んだDWG/DXFの線分から壁を作成
などいろいろな場面で使えます。具体的にやってみましょう。
Revitでエリア線分を作成する
まず、エリア平面図を使って、線分で平面図をスケッチしてみます。(1) プロジェクトを建築テンプレートで新規に作成
(2) [建築タブ]-[部屋とエリアパネル]-[エリア]-[エリアプラン]
(3) [レベル1]を選んで[OK]、[いいえ]
(4) [エリアの境界]で適当にプランを作成する
プランを作成 |
ダイナモを開く
このエリア境界線を壁に変換してみましょう。(1) [管理]タブ-[ビジュアルプログラミング]-[Dynamo]でダイナモを起動。
2017では管理タブ |
要素を選択
壁に変換するエリア境界を選択します。
モデル線分だけを選択する
このなかからはエリア境界線(デル線分)だけを選択します。
(2) Stringノードに「ModelCurve」と入力し、図のようにつなぐ
(3) [Watch]ノードをつなぎなおして、ModelCurveだけが選択されていることを確認する。
ModelCurveだけが選択された |
ジオメトリを取り出す
壁を作成するノード [Revit]-[Elements]-[Wall]-[ByCurveAndLevels]ノードを追加してみます。壁作成に必要な情報は
- カーブ(直線や円弧など幾何学的な位置情報) c
- 上のレベルと下のレベル endLevel startLevel
- 壁タイプ wallType
です。ModelCurveから純粋な幾何学情報(Curve)を取り出してみましょう。
(1) [Revit]-[Elements]-[Element]-[Geometry]ノードを追加し、図のようにつなぐ。
(2) [Watch]ノードをつなぎなおして結果を確認する。
ジオメトリの抽出 |
レベルと壁タイプ
(1) [Revit]-[Selection]-[Levels]ノードを追加し、「レベル1」「レベル2」を選択。
(2) [Revit]-[Selection]-[WallType]ノードを追加し、任意の壁タイプを選択。
(3) これらを下の図のように[Wall.ByCurveAndLevels]ノードに接続。
壁の作成 |
以上でエリア境界線上に壁が作成されます。Revitで確認してください。
壁が作成された |
全体像 |