躯体開口の作成
下の図のような窓とドア用の躯体開口を作成してみます。それぞれファミリを準備しました。躯体窓開口_抱き納り |
躯体ドア開口 |
細かい説明はさておき、まずは配置してみましょう。右のリンクから躯体モデル_50をダウンロードしてください。ここにはすでに上の二つのファミリがロードされています。
窓開口の配置
(1) 構造伏図(見上図)-1階見-1階見上を開きます。(2) Y3通りの壁を拡大し、[建築]-[構築]-[窓]。
(3) 壁をクリックして躯体開口を二つ配置します。
躯体開口を配置 |
パラメータの変更
開口の幅と高さを変更します。ここで重要なことは「タイプパラメータ」と「インスタンスパラメータ」を理解することです。タイプとインスタンスを理解すれば、建物情報を効率的に管理することができるようになります。タイプパラメータ
タイプパラメータは一つの建具タイプ(AW102などといった建具記号を考えるとわかりやすいでしょう)に特有のパラメータです。幅や高さなどがこれに含まれます。変更してふるまいを確認しましょう。(1) 右側の躯体開口を選択し、[修正|窓]-[プロパティ]-[タイププロパティ]
どちらでもよい |
開口幅を変更 |
両方の建具開口幅が1000(躯体開口幅1030)となった |
なお、躯体開口幅は「枠ちり外+建具有効開口幅+枠ちり外」となっていますので、枠ちり外のパラメータの値を変更することでさらに細かい調整ができます。
インスタンスパラメータ
3Dビューでこの開口を表示します。二つの躯体開口を選択し、[修正|窓]-[表示]-[検索ボックス]で3D表示し、断面ボックスの範囲を少し広げます。インスタンスパラメータとは、個々の要素に特有のパラメータです。たとえば、片方の開口の腰高を下げたい場合などがこれに該当します。
(1)右側の開口を選択し、プロパティウィンドゥの[敷居の高さ]を100に変更。
インスタンスパラメータを変更 |
右側の腰高だけが変更されます |
タグの追加
3Dビューを閉じて、もう一度[1階見上]ビューを表示します。タイプパラメータやインスタンスパラメータの情報を文字にして表示します。(1) [注釈]-[タグ]-[すべてにタグを付ける]
(2) [窓タグ]を選択し、[引き出し線]のチェックが外れていることを確認してOK
引出線のチェックを外す |
タグでプロパティを表示 |
さらに寸法を配置すれば、下の図のようになります。
寸法を追加 |
従来の2次元CADのように、図面の絵面を修正するのではなく、Revitでは「モデルとプロパティを修正する」ことが非常に重要です。