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2016年7月3日日曜日

もう少し複雑な塗り潰しパターンをつくる

目地のあるタイルパターン

今度はタイル目地がはいったパターンを作ってみましょう。下の図をみてセグメントがいくつかるか考えてみます。
セグメントを考える
色々考え方はあると思いますが、今回は下の図のように4本のセグメントとしてとらえます。
説明を追加
最初は「お決まりのパターン」です。
;%UNITS=MM
*TILE95x45
;%TYPE=MODEL

水平セグメント(

まず赤のセグメントです。下の図を見てください。赤の線が(50,50)で移動していっていることに注目してください。
赤の線は(50,50)でオフセットしている

したがって、
  1. 角度:0
  2. 始点X:0
  3. 始点Y:0
  4. オフセットX:50
  5. オフセットY:50
  6. ペンダウン:95
  7. ペンアップ:-5
となり、最初の行は

0,0,0,50,50,95,-5

です。青の線は赤の「始点」が異なるだけで同じ動きをします。
  1. 角度:0
  2. 始点X:0
  3. 始点Y:45
  4. オフセットX:50
  5. オフセットY:50
  6. ペンダウン:95
  7. ペンアップ:-5
0,0,45,50,50,95,-5

です。

垂直セグメント(オレンジ

角度は90度なので、下の図のように回転して考えます。
90度回転して考える
したがって、
  1. 角度:90
  2. 始点X:0
  3. 始点Y:0
  4. オフセットX:50
  5. オフセットY:50
となります。次に、ペンアップとペンダウンを見てみると
45mm書いて、55mmあける
図のように45mm線を書いて、次に55mm間をあけて、再度45mmかくことを繰り返しています。つまり
  1. 角度:90
  2. 始点X:0
  3. 始点Y:0
  4. オフセットX:50
  5. オフセットY:50
  6. ペンダウン:45
  7. ペンアップ:-55
となります。オレンジの線は始点が(95,0)であるだけの違いなので

90,0,0,50,50,45,-55
90,95,0,50,50,45,-55

です。まとめると

;%UNITS=MM
*TILE95x45
;%TYPE=MODEL
0,0,0,50,50,95,-5
0,0,45,50,50,95,-5
90,0,0,50,50,45,-55
90,95,0,50,50,45,-55


これをメモ帳にコピーして保存し、拡張子をpatとします。

使ってみる

パターンを利用して、壁面のマテリアルに適用してみます。

(1) [管理]-[設定]-[その他の設定]-[塗り潰しパターン]
(2) [モデル]を選択し、[新規作成]
(3) [カスタム]を選択して、[読み込み]
作成したpatファイルを読み込む
(4) 作成したパターンファイルを選択しOK

このパターンを使ってマテリアルを作成し、壁に適用すれば下の図のように利用できます。
タイル割り
「パターンを読む」ことさえできれば、どのようなタイルパターンも作成可能です。