スラブ
スラブは床で作成するのですが、タグについて以下のような問題があります。- スラブ厚がタグに表示できない(2017で解決)
- スラブレベルがタグに表示できない
- 断熱材だけの厚さタグにを表示できない
このようにスラブ自体は床で難なく作成できるのですが、タグに表示できる情報はかなり限られています。
そこで、いくつかの共有パラメータをプロジェクトに追加して、手動でその値を記入してみます。手動といっても単に書き込み文字とするのではなく、集計表を活用して、できるだけ整合性を保つようにしてみます。
右のライブラリから「躯体モデル_30.rvtをダウンロードして開いてください。
スラブのタイプ
プロジェクトには次の床タイプが含まれています。- S1-------スラブ厚150mm
- S1(i25)---スラブ厚150mm 断熱材25mm
- S2-------スラブ厚250mm
これらは下の図のように配置されています。
スラブの配置状況 |
平面図-構造伏図(見下図)-基礎伏-基礎伏図を開きます。この図には1階床スラブ、および小梁の情報が表示されていることがわかります。
上部のスラブや小梁の情報を表示するには? |
このように、切断面情報のスラブや梁の情報を伏図に表示することが可能です。ビューに表示することができれば、タグを付与することも可能になります。
切断面より上のスラブや小梁を表示するには
これは意外と簡単な方法で表示することができます。まず、基礎伏図を作成し切断位置を調整します。これは基礎天端よりやや上で切断するとよいでしょう。サンプルの「基礎伏図 練習用」ビューを開いて、ビューのプロパティ「ビュー範囲」を見てください。ビュー範囲の設定 |
次に、ビュープロパティ「下敷参照図」を下の図のように設定します。これで基礎伏レベルの天井伏図をビューに重ねて表示することができます。
下敷参照図(アンダーレイ)の設定 |
ラインワークで上方の要素を破線表示にする |
タグの表示
[注釈]-[カテゴリ別にタグをつける]で床と小梁にタグを配置します。タグを配置する |
集計表でスラブ厚の情報を記入する
集計表-床集計を開きます。集計表「床集計」 |
赤くなっているセルは、入力上のミスがあることを示しています。
スラブ厚
スラブ厚はどのようになっているのか見てみます。スラブ厚に関係する列 |
計算値のフィールド |
「スラブ厚チェック」の列は
となっています。この値が0出ない場合は、「スラブ厚」のセルが赤くなるようにしています。スラブ厚フィールドの「書式」の「条件付き書式」をみてみると下の図のようになっています。
条件付き書式 |
これは---「スラブ厚チェック」の値が0出ない場合は、「スラブ厚」のセルを赤色にする---という意味です。この「200」の値を「250」に変更すると、セルの色が白になります。
スラブ厚を250に変えるとセルの色が白に |
集計表はモデルを間違いなく作成するために、非常に有効です。プロパティ情報を最大限に活用して、効率的なモデル作成を目指しましょう。