天井ライン
平面図に「庇」、「吹抜」、「折上天井」などの位置を示す破線を示すにはどうすればいいでしょうか?よい例が標準添付のサンプルプロジェクト「rac_advanced_sample_project.rvt」にあります。
サンプルプロジェクトを[R]-[開く]-[サンプルプロジェクト]で開いてみます。
|
サンプルプロジェクトを開く |
プロジェクトブラウザで[ビュー]-[平面図]-[01 - Entry Level]を開くと、玄関部分の庇、ロビーの吹抜などが、破線で表示されています。
|
上方の形状が表示されている |
これは、単純に詳細線分で書いたものではありません。庇部分を選択すると、屋根であることがわかります。どのようにして作成しているのでしょうか?
|
単なる詳細線分ではない |
ラインワーク
答えは「ラインワーク」です。実際に実行してみます。
Step by Step
(1) [平面図]-[01 - Entry Level - Furniture Layout]を開きます。ここには屋根の形状は表示されていません。
(2) ビューのプロパティで[下敷参照図]グループの[範囲:基準レベル]を「01 - Entry Level」に、[下敷参照図の方向]を「見上げる」に設定し、アンダーレイを表示します。
|
アンダーレイを表示 |
(3) [修正]-[ラインワーク]で[線種]で「オーバーヘッド」を指定します。
|
ラインワーク |
(4) 庇の外形をクリックします。
|
上方の要素の外形線をクリックして<オーバーヘッド>に変更 |
(5) (2)で指定した[範囲:基準レベル]を「なし」に戻します。
|
アンダーレイをなくしても、ラインワークの線は残る |
要素の編集もできる
この方法で表示した屋根や吹抜などの要素は、選択して編集することができます。ロビーの吹抜のラインワークを選択し、[スケッチを編集]をクリックすれば、2階の床の形状を編集できます。
|
選択して編集することもできる。 |
編集を終了しても、破線表示は維持されます。
|
表示状態も維持される |
大変手軽な方法ですので、切断線より上部にあるものを平面図に表示したい場合、試してみてください。