前回の「部品_ガラス.rfa」を利用して、ガラス入りのドアパネルを作成します。
框の作成
(1) [新規作成]-[ファミリ]で「一般モデル(メートル単位).rft」を選択。
(2) [作成]タブ-[プロパティ]パネル-[ファミリカテゴリとパラメーター]で「ドア」を選択し、ファミリカテゴリを「ドア」に設定する。
(3) 平面図で下の図のように参照面と寸法を作成し、「厚さ」「幅」を設定する。また、参照面の参照プロパティおよび名前プロパティも「正面」「背面」「右」「左」を設定する。
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寸法にパラメーターをつけ、オプションバーの「インスタンスパラメータ」をチェック |
(4) 正面のビューを開いて、下の図のように参照面を作成し、寸法・パラメーターを作成。
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高さのパラメーターを作成 |
(5) 次に、ガラスをはめ込む部分として、図のように参照面とタイプパラメーターを作成する。
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ガラスを入れる部分を作成 |
(6)[作成]-[フォーム]-[押し出し]で枠の部分を作成する。スケッチラインは参照面に確実にロックする。
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スケッチラインを参照面にロック |
(7)平面図-参照レベルのビューを開き、正面と背面の参照面に形状ハンドル(▲)をドラッグしてロックする。
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厚さを調整する |
(8) フォームを選択して、サブカテゴリを「パネル」にし、マテリアルをタイプパラメーター「マテリアル_パネル」を新規に作成してに関連付ける。
ガラスの挿入
ガラスをネストし、ガラスのパラメーターをパネルから操作できるように、関連付けを行います。
(1) [挿入]-[ファミリをロード]で、前回作成した「部品_ガラス.rfa」をロードする。
(2) [作成]-[コンポーネント]で任意の場所をクリックして配置する。ガラスのコンポーネントは平面図のビューでは確認できない場合がある。立面図-正面のビューを開いて、配置されていることを確認する。
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平面図ビューではカットラインが高くてガラスが見えない |
(3) 位置合わせを使って、ガラスの上下左右を参照面にロックする。
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ガラスの端をロック |
(4) 平面図に移動し、中心の参照面にガラスを位置合わせしてロックする。
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ガラスをいちあわせする |
(5) ガラスを選択し「タイプを編集」をクリック。「記号_ガラス_長さ」「記号_ガラス_間隔」「マテリアル_ガラス」のパラメーターの右端のボタンをクリックし、同じ名前のパラメーターを新規に作成し関連付ける。
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ガラスのパラメーターを関連付ける |
(6) ガラスを選択し、インスタンスパラメーターの「反転表示」のボタンをクリックし、「記号_反転表示」インスタンスパラメーターを新規に作成して関連付ける。
ガラスの幅の決定方法
パネルに挿入するガラスのサイズは、框の幅で決めたいこともあれば、ガラスの幅で指定した場合もあるので、どちらもできるようにパラメーターに一工夫加えます。
(1) 作成-プロパティ-ファミリタイプを開いて、図のようにパラメーターを追加する。
- sガラス幅優先 はい/いいえ
- sガラス幅 長さ
- s框左 長さ
- s框右 長さ
- sガラス高さ優先 はい/いいえ
- s框上 長さ
- s框下 長さ
まとめて、パラメーターグループ「拘束」にいれておくとよいでしょう。これらはユーザー設定用のパラメータです。ここでは名前にはsetのsを付けてみましたが、わかりやすければなんでもかまいません。
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入力用のパラメーターを準備 |
(2) 寸法グループのパラメーターに式を設定します。例えば「sガラス幅優先」を選択したときには「sガラス幅」の値で「框右」「框左」の値が設定され、選択していないときには「s框右」「s框左」の値で設定されるように、if文を使って処理を分岐します。
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ifを使って処理を分岐 |
- 框上 = s框上
- 框下 = if (sガラス高さ優先, 高さ-sガラス高さ-s框上,s框下)
- 框左 = if (sガラス幅優先, 0.5*(幅-sガラス幅),s框左)
- 框左 = if (sガラス幅優先, 0.5*(幅-sガラス幅),s框右)