ライノのデータを読むには?
ライノセラスのデータの拡張子は.3dmです。このデータをRevitに読み込むには、「読み込めないACISオブジェクトがあります」の回で説明したように2004DWG形式に変換して、読み込む方法が最も簡単です。しかし、ジオメトリとして読み込めるだけで、さらに分析を行うにはダイナモで読み込むと便利です。ここで重要な用語は- Rhynamo(ライナモ)
- アダプティブコンポーネント
の二つです。ライナモとはダイナモのパッケージ(アドオン)です。ダイナモには様々なパッケージが公開されています。まずはダイナモを起動して、パッケージをインストールするところから始めましょう。
ライナモのインストール
ダイナモを起動し、[パッケージ]-[パッケージの検索]を選択ダイアログボックス上部に「Rhynamo」と入力
Rhynamoの○に↓をクリックし、インストールします。ライブラリの一番下に「Rhynamo」が登場します。
ライナモを使ってみる
それでは、何らかのライノセラスのファイルを用意して、これをダイナモで読み込んでみましょう。ライノのHPではサンプルファイルが落とせますのでこれを利用してもよいでしょう。まずはファイルを指定します。以下のノードを追加します。
File Path
ファイルパスを指定するノードです。Browseをクリックし、3dmファイルを指定します。File.FromPath
ファイルパス名からファイルオブジェクトを生成します。これをFile Pathに接続します。ファイル取得のお決まりのパターン |
ライブラリの「Rhynamo」を展開して、ReadRhinoの
OpenRhino3dmModel.Get_RhynoModel
ノードを追加します。Rhynamo |
データのプロパティを取得 |
レイヤ情報の取得
まずはこのファイルのレイヤを取得してみましょう。[Rhino Object]のRhinoObject.Get_RhinolayerNames
を追加し、以下のようにつなげば、どのようなレイヤが含まれているかわかります。レイヤの取得 |
ライノのレイヤ別にジオメトリを取り出すことができます。まずは、
Integer Slider
List.GetItemAtIndex
を追加し、さらに[Rihino Object]からRihinoObject.Get_RihinoObjectsByLayer
を追加し、以下のようにつなぎます。スライダの最大値はレイヤの数に合わせておきます。Get_RhinoObjectsByLayer |
RhinoTranslationToDS.Rhino_AllGeometryToDS
を追加します。下部の□をクリックし、スライダを動かせば、各レイヤにどのようなジオメトリが含まれているかがわかります。各レイヤに含まれるオブジェクトタイプがわかる |
[0] Points
[1] Curves
[2] Breps
[3] Extrusions
[4] Meshes
がそれぞれいくつ含まれているかが表示されています。
次回はこの情報を基に、いよいよライノのデータをダイナモに取り込んでみます。