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2015年6月21日日曜日

集計表~階別のタイプ分布

住戸タイプの分布を調べる

集合住宅の各フロアに○○タイプの部屋がいくつあるのかを下の図のように集計表を使って調べてみましょう。
階別住戸タイプ分布

キーとなるテクニックは次の二つです。

  • 集計キー
  • 計算式

集計キーを作成

以下の手順で住戸タイプの一覧を作成します。

(1) [表示]-[集計]-[集計表]
(2) カテゴリは「部屋」、集計表の名前は「住戸タイプ一覧」、集計キーをチェックして、キー名を「住戸タイプ」とします。(名前はなんてもよい)
集計キーを作成
(3) [フィールド]タブで[パラメーターを追加]をクリック
(4) [名前]に「住戸タイプ番号」、パラメータータイプを「整数」にします。

パラメータータイプを「整数」にする。
(5) [フィールド]タブで、「住戸タイプ番号」、「キー名」の順に並べ替え、[並べ替え/グループ化]タブで先頭の並べ替え方法を「住戸タイプ番号」にし[OK]。
並べ替え方法を変更

集計キーを作成する

各住戸タイプの名称をキーに割り当てます。

(1) [集計表/数量を修正]-[行]-[挿入]-[データ行]で住戸タイプの数だけ行を追加します。
必要なだけデータ行を追加
(2)住戸タイプ番号に数字を、キー名にタイプ名を記入します。
住戸タイプに数字、キー名に名前

集計キーを部屋に割り当てる

作成した集計キー「住戸タイプ」は部屋のパラメータとなるので、集計表や平面図などから、住戸を表す部屋に割り当てます。
部屋に集計キーを割り当てる
集計表を使っても割り当てることができます。
集計表で割り当てるのも効率的

階別の住戸タイプ分布の集計表を作成

キーの割り当てが終わったら、集計表を作成します。

(1) [表示]-[作成]-[集計]-[集計表/数量]
(2) カテゴリは「部屋」、任意の名前を設定。
(3) [フィールド]タブで、「レベル」と「住戸タイプ番号」を追加し、[計算値]をクリックします。
レベルと住戸タイプ番号を追加し「計算値」をクリック

(4) 計算値の名前を「Aタイプ」(住戸タイプの名前)とし、タイプを「整数」(住戸タイプの戸数なので整数が良い)、計算式を次のように設定しOK。

                                               if(住戸タイプ番号=1,1,0)
計算式を設定
これは、「もし住戸タイプ番号が1ならば、戸数として1を、そうでなければ0を返す」という意味です。

(5)同様にBタイプ、Cタイプの計算値を設定します。
Bタイプの住戸タイプ番号は2
Cタイプの住戸タイプ番号は3
(6)戸数合計を追加します。同様に[計算値]をクリックし、下の図のような設定にします。
戸数合計の計算値
(7)並べ替え/グループ化のタブで下の図のように並べ替えを設定します。
並べ替えの設定
(8)書式タブで、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプ、戸数合計のフィールドの[合計を計算]をONにします。また、住戸タイプ番号は「非表示」にします。
「合計を計算」を忘れずに!
以上で下の図のような集計表が完成します。
完成した住戸分布集計表

集計キーを作成したのは、計算式のif文が、現在のところ数値とYes/Noに関するの判定しかできないからです。

属性情報はBIMのかなめです。集計表をうまく利用して仕事の効率を高めましょう。