部屋の面積を帖・坪に換算する
住宅の場合、部屋の面積を㎡とともに帖で表記することはよくあることですが、残念ながら帖はRevitの単位にありません。そこでExcelで部屋の帖数を計算し、それをRevitに戻し、なおかつタグに表示してみます。共有パラメーター「帖」の作成
共有パラメーターとは、複数のプロジェクトやファミリ間共通で使用するパラメーターのことです。共有パラメーターはGUIDという固有の番号を持っているため、名前が一致するだけでは複数のプロジェクト・ファミリで共通して使用することができません。定義方法はとても簡単です。(1)[管理]-[設定]-[共有パラメーター]を選択
(2)[作成]ボタンをクリックし、任意のフォルダに任意の名前で保存します
任意のフォルダに任意の名前で保存 |
(3)[グループ]で[新規作成]をクリックし、任意の名前(ここでは「面積情報」)をつけます。
パラメーターグループを追加 |
(4)[パラメーター]の[新規作成]で名前を「帖」、パラメータータイプを「実数」とします。
名前は帖、パラメータータイプは「実数」 |
パラメーターのタイプを面積にすると、単位表示をした際「㎡」が付加されることを避けるためです。実数は「単位なし」という意味だと考えてください。
つづいてプロジェクトにパラメーターを追加します。
(1)[管理]-[設定]-[プロジェクトパラメーター]で[追加]をクリック
(2)パラメータータイプで「共有パラメーター」を選択、[選択]ボタンをクリック
つづいてプロジェクトにパラメーターを追加します。
(1)[管理]-[設定]-[プロジェクトパラメーター]で[追加]をクリック
(2)パラメータータイプで「共有パラメーター」を選択、[選択]ボタンをクリック
共有パラメーター「帖」を追加する |
(3)先ほど作成した「帖」を追加します。
(4)カテゴリで「部屋」を選択しOKします。
(4)カテゴリで「部屋」を選択しOKします。
部屋カテゴリに「帖」パラメーターを追加 |
以上で共有パラメーター「帖」がプロジェクトに設定されました。
(1) [管理]-[設定]-[プロジェクトで使う単位]
(2) [面積]をクリックし、「丸め」を小数点以下の桁数 2、単位記号 なしとしOK
部屋の面積を出力
前回同様、Revit User Group提供のRUTSのExcel書出しを使いますが、書出しの前に単位の設定をしておきます。(1) [管理]-[設定]-[プロジェクトで使う単位]
(2) [面積]をクリックし、「丸め」を小数点以下の桁数 2、単位記号 なしとしOK
RUTSのExcel書出し(エクスポート拡張版)を用いて、部屋の面積および帖を書き出します。
レベル、名前、面積、帖をチェック |
帖のセルに計算式を設定します。1帖=1.652㎡として、小数点以下第2位を四捨五入するようにしてみます。計算式は
=ROUND(F2/1.652,1)
でよいでしょう。桁処理に正確さを期するのであれば、Round関数を二重にかけるなどの処置が必要です。
計算式を設定 |
この状態で、エクセルからRevitに情報を戻します。
[RUTS]-[EXCEL]-[インポート]
任意の部屋を選択し、帖が表示されていることを確認します。
部屋のプロパティ「帖」が設定されている |
タグに帖数を表示する
次にタグに面積と帖数を表示してみましょう。(1) 任意の部屋タグを選択し、[修正|部屋タグ]の[ファミリを編集]ボタンをクリックします。
(2) ファミリエディタが開いたら、中央の101を選択
(3) [修正|ラベル]の[ラベルを編集]
(4) 既存の「番号」を削除し、左下の「パラメーターを追加」アイコンをクリック
パラメーターを追加をクリック |
(5) [選択]ボタンをおして、「帖」を追加します。
帖を→ボタンで追加し、末尾表記を「帖」とする |
(6)ラベルを編集ダイアログボックスに戻り、「帖」を追加し、末尾表記に「帖」をいれます。
(7)ファミリエディタで「プロジェクトにロード」をクリック
(7)ファミリエディタで「プロジェクトにロード」をクリック