エクセルへパラメーター値をエクスポート
パラメーターをエクセルに出力するには、集計表を作成しこれを「書出し」→「レポート」→「集計」を使って、タブやカンマ、スペースで区切ったテキストファイルを作成します。そしてこれをエクセルで読み込めばいいのですが、これではすこし面倒ですし、一方通行、つまり出力しかできません。もっとダイレクトにエクセルと連携できないでしょうか?
RUTS2014を使ってみよう!
私の所属するRevit User Group JapanではRevitのアドオンソフトである
RUTS2014(無償)を公開しています。このアドオンソフトでは要素のパラメーターをダイレクトにエクセルへ書き出したり、編集後の値を読み込んだりする機能が提供されています。
ダウンロードは以下のアドレスにアクセスし、会員登録(無料)を行ってください。
http://www.rugjapan.com/
そして「専門部会フォーラム」の「開発部会」へ移動します。
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開発部会をクリック! |
「RUTS2014○○」となっている最新のタイトルをクリックします。
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RUTS2014のタイトルをクリック! |
添付されているZIPファイルをダウンロードして解凍し、インストールしてください。ただし64bit版のみですのでご注意ください。
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64bit版のみです |
Excelへ書き出すには?
インストールすると、「RUTS」タブが現れ、たくさんのツールがあることがわかります。このなかで、エクセルへの書き出しができるツールは「Excel」パネルにあります。
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Excelパネルのプルダウンメニュー |
このなかの「エクスポート拡張版」をクリックしてみましょう。ダイアログボックスで「部屋」「Instance」を選択すると、右側に部屋インスタンスのパラメーターのリストが表示されるので、出力したいパラメーターにチェックを入れOKを押します。
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カテゴリ、インスタンス(タイプ)、パラメーターを選択 |
次にエクセルでの並び順を指定します。
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順番を指定 |
この時、「設定保存」を押すと、この設定が保存されて再利用できます。再利用の際は一つ前のダイアログボックスで「設定読込」ボタンをおして保存されたファイルを開きます。
あとはOKを押せばエクセルにプロパティ情報を出力することができます。
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エクセルにパラメーターの値が出力された |
エクセルで編集た値を戻す
出力されたエクセルでパラメーターの値を変更し、Revitのパラメーターに戻すことができます。たとえば、床や壁、天井の仕上げを変更してみます。
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仕上げの値を編集したExcel |
そして、RevitでRUTSタブ-Excelパネル-インポートを選択すると、取り込みを行います。取り込みが完了したら、エクセルのセルは灰色になっています。
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取り込みが成功したセルは灰色になる |
Revitのパラメーターを確認してみると・・・
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パラメーターの値が更新されている |
一旦エクセルにパラメーターの値を出力すれば便利なエクセルの関数をいろいろとつかえ、その結果をRevitのパラメーターに戻すことができますし、その値をタグに表示するようなこともできます。仕上表もエクセルで編集すればより簡便な入力ができますね。