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2013年10月26日土曜日

マテリアル(7)~カットアウト

カットアウトは薄い

フェンスやパンチングメタルのような「薄い」ものであれば、カットアウトはお勧めです。しかしながらグリッド天井などある程度の厚さのものをカットアウトで表現するのは若干問題があります。
下の図は厚さ25mmの天井に、200mmの格子をカットアウトで表現した様子です。
カットアウトで表現したグリッド天井
見てのように、天井の表面にのみマテリアルが割り当てられるため、グリッドの厚さを表現されていません。
カーテンシステムで表現したグリッド天井
こちらはカーテンシステムで表現したグリッド天井です。こうのうような厚さを表現することはカットアウトではできません。

薄い金属板は得意

一方でパンチングメタルのような薄い材料はカットアウトの得意とするところです。
パンチングメタルをカットアウトで表現
エキスパンドメタルやパンチングメタルなどの金属板はうすい板状の押し出しにカットアウトで作成するほうが効率的です。

パンチングメタル

パンチングメタルはオートデスク外観アセットに既製品がありますのでこれを改造するとよいでしょう。アセットブラウザで「プレート - メッシュ」を検索してください。
[外観ライブラリ]->[メタル]->[プレート - メッシュ]
名前はメッシュですが、パンチングメタルです。
名前はメッシュでも実はパンチングメタル
この「色」を好みの色に調整し、さらに「イメージのフェード」を調整すれば、様々なパンチングメタルを表現できるでしょう。このマテリアルではカットアウトのパターンにイメージ画像を使用しています。そのほかにも「メタル」フォルダにはいろいろな金属板のマテリアルがあるので、参考にしてみてください。


2013年10月19日土曜日

マテリアル(6)~カットアウト

カットアウトとは?

例えばフェンスの金網のような細かなものは実際にモデリングしてもよいのですが、カットアウトを使って表現することもできます。
カットアウトで表現されたフェンス(リアリスティック+アンビエント)
カットアウトは白黒の画像を使って、マテリアルをマスキングするもので、ちょうどアルファチャンネルのようなはたらきをします。ここでは上の図の金網のマテリアルをどのようにして作成したかを説明します。

フェンスのマテリアルをカットアウトで作成する

[管理タブ]->[マテリアル]でいつものようにマテリアルダイアログを開き、マテリアルを新規に作成してください。名前はフェンス50など、適切な名前を「アイデンティティ」タブでつけます。
アイデンティティタブでマテリアルの名前を設定する
「外観」タブをクリックし、「情報」で名前を設定します。
外観タブで外観アセットの名前を設定
「一般」で金網の色を設定します。

金網の色を指定
「カットアウト」を☑し、表示されたファイルを選択ダイアログボックスはキャンセルします。イメージボックスの右にある▼をクリックし、「タイル」を選択。
「タイル」を選択
ここではプロシージャマップである「タイル」を使用しますが、もちろんイメージ画像を作成してそれを使うこともできます。画像は白黒で作成し、黒の部分が透過されます。フェンスは規則正しいのでプロシージャマップで対応できます。
テクスチャエディタで、以下のように設定し、50mm、45度のひし形を作成しましょう。
200mm角を4等分し45度傾ける
[パターン]のタイルの数を行単位、列単位とも4
[タイルの外観]のタイルの色を「黒」、色の変化、色あせの変化を0
[目地の外観]の目地の色を「白」、ギャップの幅を「1」
[変換][位置]の回転を45°
[尺度]サンプルサイズを幅、高さともに200mm

として終了し、プレビューで効果を確認してください。
黒は透過
次回は「カットアウトのちょっとした使用上の注意」について触れてみたいと思います。

2013年10月12日土曜日

マテリアル(5)~プロシージャマップ

目地の色と幅

目地の色を白色にします。テクスチャエディタの[目地の外観]の三角をクリックし展開し、目地の色を白にします。
目地の色を白に変更
さらにギャップの幅を0.2前後に調整し、目地幅を少し細めにします。
ギャップの幅を0.2
このギャップの幅の数字が何を意味するのかは、正直なところ私もよくわかりません。ヘルプにも特に記載されていないので、正確に5mmの目地にすることはできませんが、大体の感覚で決めてください。もしご存知の方がいらっしゃればぜひ、コメントをいただきたいです。

バンプを付ける

さらにバンプを付けることで、目地の「彫り」を表現してみましょう。バンプは前回説明した通りなのですが、これまたプロシージャマップで指定することができます。
マテリアルブラウザに戻り、□バンプをクリックすると、ファイルを選択ダイアログが現れますが、これはキャンセルします。
そして、[イメージ]の右側にある下向きの▼をクリックし、[タイル]を選択します。
バンプにもプロシージャマップを適用する
テクスチャエディタが開きます。ここでは、[一般]で指定した、数値情報をそっくりそのまま指定します。ただし、色だけはタイルを白、目地を黒にします。
数値(赤)は一般(タイル)と同じに、色は白と黒に

白に対して黒い部分がへこみますので、目地を黒とします。数値情報を同じにすることで、バンプの座標をタイルの外観に合わせることができます。
バンプの量を200程度にすると、ぐっと彫りが深くなります。
バンプ量はプレビューを見ながら調整する
バンプの効いたプロシージャマッピング
とりあえず青っぽいタイルがほしい!というようなときにはとても便利です。