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2013年9月29日日曜日

マテリアル(4)~プロシージャマップ

プロシージャマップとは?

いままではイメージ画像をマッピングしてマテリアルを作成する方法を説明してきましたが、これをイメージマップといいます。ところが、まだ具体的な材料が決まらない段階では、プロシージャマップと呼ばれる数学アルゴリズムによって生成されるマッピングを使うと便利です。まずは、またまたタイルを例に挙げて、「青っぽい45二丁掛タイル」を作ってみましょう。
プロシージャマップ作成手順
まず、「管理」タブの「マテリアル」でマテリアルブラウザを表示し、前回までに作成した「外壁A」を選択します。
マテリアルブラウザで「外壁A」を選択
右上の「このアセットを置き換えます」ボタンをクリックし、アセットブラウザを開きます。「外観ライブラリ」フォルダを展開し、「既定」を選択、「一般」行の右端にある矢印ボタンをクリックします。
アセットブラウザで「既定」-「一般」を選択し右端のボタン(赤枠)をクリック
マテリアルブラウザで、前回と同様に「情報」を展開し、適切な名前を設定します。
外観アセットの名前を設定
「イメージ」の右端にある▼をクリックします。ここにある8種類がプロシージャマップです。
8種類のプロシージャマップ
この中から「タイル」を選択すると、テクスチャエディタが開きます。(このとき英語版のダイアログが現れた場合は「マテリアル(2)」の方法で修正してください。)
テクスチャエディタ

タイルのサイズや積み方を設定

既定の状態では縦横のサイズは304.8mm、つまり1Feetになっていますのでこれを変更します。
▼変換の下の▼尺度、サンプルサイズを2000mmx2000mmとし、▼パターンを「長手積」、タイルの数を行単位10、列単位20とすることで、タイル一枚のサイズを100mm×50mmに設定します。
タイルサイズを決定する

タイルや目地の色を設定する

「タイルの外観」を展開し、「タイルの色」を任意の色に設定します。このときプレビューがリアルタイムに変更されるので、色合いを見ながら決めてください。
また、「色の変化」「色あせの変化」の値を調整して、微妙な色むらをつければ、よりタイルらしい外観になります。
タイルの色を設定する
次回は目地の設定をしてみましょう。


2013年9月7日土曜日

マテリアル(3)

バンプ(凸凹)の効果

タイルですから表面に凸凹をつけてみます。効果の違いを見てください。
バンプあり

バンプなし
仕上面に凹凸が表現されています。バンプをつけるのは簡単です。バンプにチェックを入れて、タイルと同じイメージを指定します。
バンプにタイルと同じ画像を指定
イメージをクリックして、テクスチャエディタで尺度をタイルを同じにします。
尺度を同じにする

白は凸、黒は凹

バンプ量を指定します。既定値は30ですが、300程度にすると目に見えて効果がわかります。バンプ量が+の場合、白は凸、黒は凹の表現になります。したがって、効果を高めようと思えば、バンプ用の画像はグレースケールであることが望ましいです。
バンプマップはグレースケールが望ましいが・・・
カラーの画像をグレースケールにし、白い部分と黒い部分を強調した画像を作成すればバンプの効果が高まります。フォトショップのような本格的な画像処理ソフトがなくても、Windows Liveのフォトギャラリーでグレースケールにできます。
Windows Liveのフォトギャラリーでグレースケール画像を作成


彩度を下げて、シャドウとハイライトを強調すればよいでしょう。バンプはリアリスティックでも効果を確認できますが、当然グラフィックに負荷はかかりますので、あまり使いすぎると表示速度に影響します。効果を確認しながら適切に利用しましょう。
リアリスティックモードでの表現



マテリアル(2)

外観アセットの変更

名前を変更

マテリアルブラウザで①の「外観」タブをクリックします。この外観アセットの名前は②「一般(22)」です。(番号は通番なので、プロジェクトにより異なります。)適切な名前に変更しましょう。
③の「情報」ラベルをクリックして展開します。
③の情報をクリックし
名前は材料を適切に表現するものがよいでしょう。
適切な名前を設定する

マッピング画像を設定する

ダウンロードした画像を割り当てます。「一般」ラベルの「イメージ」の白い四角または(イメージが選択されていません)をクリックし、C:\Materials内のマッピング画像を割り当てます。
画像が割り当てられた
どのようにマッピングされたかを確かめるために、上部の画像右下にある▼印をクリックし、「壁」を選択します。
サンプル画像の形状を変更

また情報ラベルとの境にある水平線をドラッグしてサンプル画像を拡大します。
サンプル画像を拡大
■イメージのフェード
イメージのフェードを100以下にすると、「色」で指定した色と混ざります。多少白っぽくしたければ、色を白に指定し、フェードを60程度にして、サンプル画像の様子を見ます。今回は100とします。
■光沢
光沢は規定値で50ですが、材質によって変更します。登記質のタイルであれば0~10でよいでしょう。100にすると鏡のような効果があります。
イメージのフェード100 光沢 10

画像サイズを指定

マッピング画像の実サイズを指定します。イメージをクリックすると、テクスチャエディタが開きます。ここで画像のサイズを指定できるのですが、なぜか2013以来のバグが修正されず、英語版、しかもインチ単位のテクスチャエディタが開きます。
なぜか英語版のエディタが開く
英語はともかくインチではとても不便です。これはちょっとした技で日本語版に直ります。

バンプを一旦ONにして・・・・

「バンプ」のチェックボックスをクリックし、同じマッピング画像を選択します。すると、日本語版のテクスチャエディタが開きます。
バンプをクリック!
これを終了し、再び「一般」のイメージをクリックすると、きちんと日本語版のテクスチャエディタが開くので、尺度のサンプルサイズに適切な画像サイズを設定します。(バンプのチェックは外しておきます。)
適切が画像サイズを設定
マテリアルエディタで、サンプル画像を確認します。画像の右下の▼をクリックし、mental ray - 高品質を選択すると、正確なイメージが表示されます。

確認後、mental ray - ドラフト品質に戻しておきます。