染まる柱
柱は困った存在です。壁と結合すると自動的に壁の塗り潰しパターンに「染められて」しまいます。一見便利なようですが、コンクリ―ブロックやALCパネルと結合すると、意匠柱がコンクリートブロックやALCのハッチパターンになってしまいます。
壁色(塗潰しパターン)に染まった柱 |
ジオメトリを分離で結合を解除する |
柱の結合を解除し、壁を柱面で止めた場合 |
この場合、柱の中には壁がありませんから、部屋の面積は一部柱面となります。また、柱のインスタンスプロパティの「部屋の境界」をオフにすると、部屋が閉じていないので部屋面積は計算されません。
柱の部屋の境界をオフにすると部屋面積が計算されない。 |
フィルタで染め直し
もう一つの解決策として、柱と壁の結合順序を変更し、フィルタで壁色に染まった柱を柱色に染め直すという手があります。結合の優先順位として、既定ではホストファミリ(床・壁・屋根・天井)の方が、ロードファミリ(柱、梁など)より強いのですが、この結合順位を変更することができます。
[修正]タブ-[ジオメトリ]パネル-[結合順序を切り替え]を使い、柱と壁の結合順序を入れ替えます。
柱が壁に勝つように結合順序を変更する |
次に、柱だけを選択するフィルタを設定します。
http://wikihelp.autodesk.com/Revit/jpn/2014/Help/0001-dchedgcd1/1481-dchefhaj1481/1659-dchegdec1659/1666-dchegdia1666/1667-dchegdic1667
[表示]タブ-[グラフィックス]パネル-[フィルタ]で新規作成を選択し、名前を「意匠柱」とします。カテゴリグループで柱のみをチェックし、OKします。
柱だけチェックする |
意匠柱を追加し、切り取りパターンをRC(切り取り)とする |
柱の中を壁が貫通しているので部屋の面積は正しくなります。建築の実態とは異なりますから、場合によって使い分けることが大切です。