2013年4月29日月曜日

包絡に関する考察(2)


前回、Revitの包絡は

①結合していること
②マテリアルが同じであること

の二つが原則であると申し上げましたが、この原則を満たしてもなおかつ包絡されない場合があります。例に挙げている基礎伏図ですが、下の図のように切断面をピット+1200に設定すると


下図のように柱と梁の間に仕切線が入って包絡されていません。おまけに構造柱には「RCのハッチ(三本線)」が入っているのに、基礎梁(構造フレーム)にはハッチがありません。どういうこと?

ビューモードに注意!!

①②の大原則を満たしているのに包絡されない場合は、まずビューモードをチェックします。Revitには「簡略」「標準」「詳細」の3つの段階で要素を描き分ける機能がありますが、「簡略」の場合、①②の原則を満たしていても、包絡されない<特殊カテゴリ>が存在します。この「構造フレーム」もその<特殊カテゴリ>の一つです。

構造フレームには「水平断面」がない!?

「ビューの表示/グラフィックの上書き」で、構造フレームの「投影/サーフェス」の線分とパターンに図3のように色を付けてみます。



そうすると、なんと基礎梁の表示が設定したとおりに変わります。


切断面が基礎梁を切断しているにもかかわらず、構造フレームは切断面ではなく「見えがかり」を表示していたのです。一方、構造柱は素直に切断面を表示しているので、いくら①②の原則を満たしていても仕切線が入ってしまうのです。

そ、そんな馬鹿なー!!(@_@;)何とかならないの????

そう、何とかなります。続きは次回にお話しします。