変圧器の役割
Revitの電気設備カテゴリにはいくつかのパーツタイプがあります。そしてその役割をまとめると次の表のようになります。
このうち変圧器の役割には注意が必要です。基本的には「電圧を変換するが、回路構成そのものを自由に変換する装置ではない」ととらえると理解しやすいです。
一次側と二次側
Revitの変圧器をプロジェクトに配置すると、インスタンスパラメータに「配電システム」と「2次配電システム」を選択できます。キュービクル内での高圧受電盤から低圧電灯盤への変圧器を考えると
1次側:三相3線 6600 V → 2次側:単相3線 200/100 V
という構成にしたいところですが、Revitの変圧器ではこのような極数(電圧線の数)の異なる配電システムの変換はできません。
| 三相3線6600 V から相3線200/100 Vへの変換はできない |
現実には
高圧受電盤(三相3線6600V)→変圧器→低圧配電盤(単相3線200/100V)
ののような変圧器構成を考えることができますが、Revitが内部で「一次側の3本の線を、この巻線によって二次側のL1-N-L2に変換した」と電気工学的にシミュレーションしているわけではありません。
Revitの変圧器を理解するうえでは、「現実の変圧器を再現している」と考えるより、
「極数(Poles)は維持したまま、電圧だけを一次側→二次側へ変換する機器」
くらいに考えるのがよさそうです。
ですから、3相3線6600V(極数3)から変換できる配電システムは
- 三相4線 240/415V(極数3)
- 三相3線 400V(極数3)
- 三相3線 200V(極数3)
などです。
| 三相3線6600Vから三相4線240/415Vの例 |
ではどうするのか?
ではキュービクル内で行っているような、
高圧受電盤(三相3線6600V)→変圧器→低圧配電盤(単相3線200/100V)
のような場合はどうすればいいでしょうか。Revitで回路が接続できるかどうかは
- 電圧は整合しているか?
- 極数は整合しているか?
という判断になりますので、変圧器では
一次側:三相3線6600V→二次側:三相3線200Vに設定し、
| 三相3線から三相3線へ。電圧のみ変換。 |
変圧器から供給される電圧線(極)2本を使って、単相3線200/100Vを接続することになります。
| 三相三線200Vに単相三線200/100Vを接続できる |
低圧電灯盤(パーツタイプ配電盤)の電圧を200V、極数を2に設定すれば変圧器の二次側から出力される三相三線200Vに対して、極数、電圧ともに整合しているので接続可能というわけです。
実際の電気工学的なふるまいはさておき、Revitでキュービクルを再現するとすれば次のような構成になるでしょう。
| キュービクルの中 |
| システムブラウザ |